【walk on コラム vol.34】その痺れは脊柱管狭窄症では?
いつもご観覧ありがとうございます。
宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症の予防に力を入れている運動施設、健康管理教室 walk on 代表、 健康運動指導士 の 平野太一 です。
今回は脊柱管狭窄症についてお伝えします。
あまり聞きなれない方も多いと思いますが、意外と脊柱管狭窄症の方は多いです。
【脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)とは】
脊柱管(背骨の中を通る神経の通り道)が狭くなり、神経が圧迫されることで痛みやしびれなどの症状を引き起こす疾患です。
特徴と症状
症状
腰や首の痛み、脚のしびれや痛み、歩行時に脚が疲れやすくなる、歩行距離が短くなる(間欠性跛行)、足の力が入りにくくなるなどの症状が典型的です。症状は歩行や立位で悪化し、座ったり前屈したりすると軽減されることが多いです。
部位
主に腰椎(腰の部分)や頸椎(首の部分)で発生しますが、胸椎(胸の部分)でも起こることがあります。
原因
加齢に伴い、椎間板(脊椎の間にあるクッションの役割を果たす部分)の変性、骨棘(骨の突起)の形成、靭帯の肥厚などが進行し、脊柱管が狭くなります。
椎間板ヘルニアや脊椎の外傷、腫瘍なども原因となることがあります。
【運動で改善できる?】
脊柱管狭窄症の症状を運動で改善することは可能ですが、完治を目指すよりも、症状の緩和や進行を遅らせることが目的となる場合が多いです。運動療法は、神経の圧迫を和らげ、筋力を強化し、姿勢を改善することに役立ちます。
脊柱管狭窄症に有効な運動
1. ストレッチ
・腿の後ろのストレッチ
座位で片足を伸ばし、もう片方の足を曲げて体に引き寄せます。伸ばした足のつま先に向かって体を前屈させ、太ももの裏を伸ばします。これにより、腰の負担を軽減できます。
・腰部の前屈ストレッチ
仰向けに寝て、膝を曲げて胸に引き寄せる動作を繰り返す。これにより、脊柱管の圧迫が軽減されることがあります。
2. 筋力トレーニング
・腹筋と背筋の強化
腹筋や背筋を強化することで、腰椎を安定させ、脊柱管への負荷を減らします。
・股関節周りの筋力強化
3.姿勢改善運動
背中を丸めるキャットポーズと、背中を反らすカウポーズを交互に行います。これにより、背骨の柔軟性が向上し、神経の圧迫を軽減する助けになります。
運動を行う際の注意点
痛みを避ける
運動中に痛みが出た場合は、無理をせずに中止することが重要です。症状を悪化させる可能性があるため、無理に続けないようにしましょう。
適切な運動と生活習慣の改善により、脊柱管狭窄症の症状をコントロールし、生活の質を向上させることが可能です。
【まとめ】
脊柱管狭窄症は主に高齢の方に多い疾患で、早期の診断と適切な治療が重要です。症状が軽い段階での対応や、筋力トレーニングなどの予防策も有効です。
何事も早めに対策をしましょう!
お身体の不調・痛みなどありましたらお気軽にご質問・ご相談ください