【梅雨の頭痛対策】薬に頼らない「運動による頭痛予防」とは?

こんにちは。宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症の予防に力を入れている運動施設・健康管理教室「walk on」代表、健康運動指導士の平野太一です。

梅雨の時期になると、なんとなく気分が優れないだけでなく、
「頭が重い」「ズキズキと痛む」といった頭痛に悩まされる方が増えてきます。

実はこの季節特有の不調には、はっきりとした理由と、予防方法が存在します。
中でも注目したいのが、運動による頭痛軽減効果です。


◆ なぜ梅雨に頭痛が増えるのか?

梅雨は、気圧の変化や湿度の上昇、気温の寒暖差が激しくなる季節です。
これらの環境要因が、自律神経のバランスを乱し、頭痛を引き起こしやすい状態を作り出します。

🔍 主な要因とその影響

要因 身体への影響
気圧の低下 血管が拡張し、片頭痛の誘因
湿度の上昇 体内の熱がこもり、むくみ・頭重感が発生
運動不足 首・肩の筋緊張が高まり、緊張型頭痛へとつながる

▶︎【参考】日本頭痛学会「慢性頭痛の診療ガイドライン2021」、松井孝嘉(2007)


◆ 運動がもたらす「頭痛予防」の効果とは?

運動は、単に体を動かすだけでなく、神経系や筋肉に働きかけ、頭痛の根本原因を改善する作用があります。

✅ 緊張型頭痛の軽減:筋肉のこわばりをほぐす

長時間の同じ姿勢やストレスにより、首や肩の筋肉が緊張すると血流が悪くなり、緊張型頭痛が発生しやすくなります。
有酸素運動やストレッチで筋肉をほぐすことで、痛みが軽減されることが報告されています。

Biondi D (2005), Cephalalgia
「定期的な有酸素運動は、緊張型頭痛の頻度と強度を有意に低下させる」


✅ 片頭痛の予防:自律神経を整える

ウォーキングやヨガなどの軽い運動は、交感神経と副交感神経のバランスを整え、
ストレス性の片頭痛を軽減する効果があるとされています。

Varkey E et al. (2011), Cephalalgia
「有酸素運動は片頭痛の発作頻度を減らし、薬物療法と同等の予防効果がある」


◆ 梅雨時におすすめの運動は?

屋外に出にくい梅雨時でも、室内で無理なくできる運動がおすすめです。

運動内容 主な効果
ウォーキング(屋内・モール内でもOK) 血流改善・自律神経の調整
ストレッチ 首・肩の筋緊張を緩和
呼吸法を取り入れた軽運動(ヨガ等) ストレス解消・神経系の安定化

💡 特に朝の軽いストレッチや深呼吸は、1日の頭痛予防に効果的です。


◆ 運動習慣は「頭痛薬に頼らない身体」への第一歩

「頭痛がしたら薬で対処」は簡単ですが、
運動習慣によって根本から体の調子を整えることこそが、頭痛を未然に防ぐための最善策です。

日々の少しの運動が、薬に頼る頻度を減らし、体の自己回復力を高める助けになります。


◆ 【まとめ】不調の出やすい梅雨こそ、「動く習慣」を

walk onでは、季節の不調や個別のお悩みに合わせた運動プログラムをご提案しています。
「なんとなく不調…」「最近頭が重い」と感じたら、それは体からのサインかもしれません。

ぜひ、運動を“頭痛予防のセルフケア”として取り入れて、梅雨の季節を快適に乗り切りましょう。

お身体の不調・痛みなどありましたらお気軽にご質問・ご相談ください

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