【walk on コラム vol.39】〜ヒートショックとは?予防のためにできること〜
【冬の健康リスク】高齢者に多い「ヒートショック」の原因と対策
こんにちは。宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症予防に取り組む運動施設「walk on」代表、健康運動指導士の平野太一です。
12月に入り寒さが一段と厳しくなり、夏の猛暑が嘘のように感じられる今日この頃。
今回は、冬の高齢者に特に注意が必要な健康リスク「ヒートショック」について詳しくお伝えします。
ヒートショックとは?急激な温度差がもたらす冬の健康障害
「ヒートショック」とは、暖かい室内から寒い浴室やトイレなどへの移動によって、血圧や心拍数が急激に変化し、身体にショック状態を引き起こす現象です。
特に冬場、高齢者の入浴中の事故として多く報告されており、命に関わるリスクを伴います。
ヒートショックによって引き起こされる症状
以下のような症状が現れる可能性があります:
- 
✅ 失神・意識喪失(血圧の急降下)
 - 
✅ 心筋梗塞(血流の阻害)
 - 
✅ 脳卒中(血管の損傷)
 - 
✅ 不整脈(心拍の異常)
 
これらはすべて、ヒートショックが原因で突然発症する恐れのある重大な疾患です。
ヒートショックのリスクが高い人は?
次のような方は特に注意が必要です:
- 
👴 60歳以上の高齢者
 - 
💊 高血圧・糖尿病・動脈硬化などの持病がある方
 - 
🛁 冬でも熱めのお風呂が好きな方
 
また、日本の住宅構造上、浴室や脱衣所の断熱性が低くなりがちで、リビングとの温度差がヒートショックを引き起こしやすい環境になっています。
【必見】ヒートショックを防ぐための5つの対策
1. 家全体の温度差をなくす
- 
リビングだけでなく廊下・浴室・トイレにも暖房を使用しましょう。
 - 
浴室暖房や脱衣所ヒーターの活用が効果的です。
 
2. 入浴前に浴室を温める
- 
シャワーを使って事前に浴室を温めると温度差を軽減できます。
 - 
浴室暖房がある場合は事前に稼働させましょう。
 
3. 入浴時の温度に注意
- 
お湯の温度は40℃以下が理想。
 - 
長風呂は避け、急に立ち上がらないよう注意。
 
4. 脱衣所の冷え対策と衣類の工夫
- 
すぐに服を着られる準備をし、脱衣所も暖めておくと安心です。
 
5. 家族の協力
- 
一人暮らしでなければ、「今からお風呂に入るね」と声かけを。
 - 
安否確認にもなり、安心して入浴できます。
 
【まとめ】冬の入浴時には「ヒートショック予防」を習慣に
ヒートショックは、知識と備えがあれば防げる健康リスクです。
特に高齢者や持病をお持ちの方は入浴時の環境を整え、家族とも連携して安全に冬を乗り切りましょう。
「walk on」では、運動だけでなく生活習慣全般から健康を支えるサポートを行っています。
体力や感覚機能の低下を防ぎたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
お身体の不調・痛みなどありましたらお気軽にご質問・ご相談ください
