ご覧いただきありがとうございます。 健康管理教室walk onの健康運動指導士、平野太一です。今回のコラムは、『暑い季節の健康な過ごし方』についてお話しします。 2022年の夏は非常に暑かった印象があります。毎年暑さが増しており、それに伴い体への負担も増大しています。したがって、暑さ対策はますます重要になっています。 7月が始まり、暑さがピークを迎える前に、暑さ対策を再確認しましょう。

【暑さによる熱中症、熱射病】

熱中症は、暑い環境での長時間の活動や熱の調節障害などによって引き起こされる健康問題です。体内の熱の蓄積や放出の不均衡により、体温が異常に上昇します。 熱中症の症状には、体温上昇、頭痛、めまい、吐き気、嘔吐、筋肉痙攣、倦怠感などがあります。重度の場合、意識障害やけいれん、循環不全なども発生します。熱中症は放置すると重篤な健康被害を引き起こす可能性があるため、早期の対処が不可欠です。 熱中症を甘く見てはいけません。ある有名な方が言われたように、「熱中症は重度になると後戻りしません。ゆで卵をいくら冷やしても生卵に戻らないように、熱中症も脳に障害を残します。」身体が強い、体力があるから大丈夫といった考えは危険です。

【暑さ対策】

健康な夏を過ごすためには、以下のポイントに留意することが重要です。

水分補給:

暑い日には特に水分補給が重要です。こまめに水分を摂り、脱水症状を予防しましょう。経口補水液OS1は効果的ですが、常備しておくことをおすすめします。 適切な食事: 栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。新鮮な野菜や果物を中心に摂取し、体温上昇を抑えるために軽食や冷たい食べ物を選びます。

適度な運動:

熱中症リスクの高い昼間の激しい運動は避け、涼しい時間帯に軽い運動を行いましょう。ウォーキングや水泳など、体を冷やしながら行える運動が適しています。

十分な休息:

暑い日は疲労が蓄積しやすいため、十分な睡眠を確保し、適度な休憩を取ることが大切です。 適切な服装: 通気性の良い服装や涼しい素材を選び、帽子やサングラス、日焼け止めを使用して紫外線から身を守ります。また、熱中症のリスクがある場合はマスクの使用に注意します。 室内の涼しい環境: 室内ではエアコンや扇風機を利用して涼しい環境を保つことが重要です。特に高齢者や体調の優れない人は冷房を十分に利用するようにします。

【まとめ】

熱中症は深刻な健康被害を引き起こす可能性があるため、対策を怠らずに取り組みましょう。また、無理な運動を避けつつも、適度な身体活動を心がけることも大切です。暑い季節でも健康的な生活を送るために、上記のポイントを意識して行動しましょう。
ご覧いただきありがとうございます。 健康管理教室 "Walk On" 健康運動指導士 平野太一 "Walk On"コラム第10弾では、『頭痛の原因と運動でできる対処法』 というテーマでお伝えします。 頭痛に悩む方は多く、特に梅雨の季節は頭痛が起こりやすいですね。私自身も時折頭痛に悩まされます。頭痛に対する対処法があれば心強いですよね。 私は医師ではありませんので、専門的なアドバイスをすることはできません。 頭痛は神経系や脳に関連する非常に複雑な問題であり、さまざまなタイプがあります。そのため、今回紹介する運動が全ての頭痛に効果があるわけではありません。万一の際は医師に相談してください。

【頭痛とは】

頭痛は、頭部や首の筋肉、血管、神経などが原因で起こる痛みを指します。一般的な頭痛の原因としては、次の要因が関与しています。

筋肉緊張型頭痛

特徴・原因:長時間のストレスや姿勢の悪さにより、首や頭部の筋肉が緊張して痛みを引き起こします。 特にデスクワークが多い人によく見られます。 改善策:正しい姿勢を保つことが重要です。 また、首や肩の緊張をほぐすためにストレッチや呼吸法を行います。

片頭痛

特徴・原因:片頭部に強い脈動性の痛みが現れるタイプで、神経の過敏性や血管の拡張が原因とされます。 光や音に敏感になることがあります。 改善策:運動は血管の拡張を促すため、 片頭痛の場合は適度な運動を控える方が良いでしょう。 また、呼吸法を行って自律神経を整えることが有効です。

緊張型頭痛

特徴・原因:長時間のストレスや不良な姿勢によって頭部全体を圧迫するような鈍痛や締め付けられるような痛みが生じます。 改善策:正しい姿勢の維持とストレッチ、呼吸法を行うことで改善が見込まれます。

物質過敏性頭痛

特徴・原因:特定の食品や飲み物、化学物質に対して過敏な反応を示し、頭痛を引き起こします。 個々の体質やアレルギーに関連します。 改善策:特定の物質を摂取しないように注意することが必要です。

群発頭痛

特徴・原因:突然の激しい頭痛が短期間で繰り返し現れる特徴的な頭痛で、 片側の目や鼻の周囲にも痛みが生じることがあります。 改善策:個々の症状によって異なりますので、 医師と相談して適切な治療を受けることが重要です。

【まとめ】

頭痛の治療方法は、原因やタイプによって異なります。軽度の頭痛には、休息やストレス軽減、適切な姿勢の維持、適度な運動、十分な睡眠などが有効です。重度の頭痛や慢性的な痛みには、医師の診断と適切な治療が必要です。自分の症状に合った対処法を見つけるためにも、普段の生活や痛みのタイミングなどを振り返ってみてください。
ご覧いただきありがとうございます。 健康管理教室 Walk On 健康運動指導士 平野太一 walk onコラム第9弾は、『梅雨を乗り切る健康法』というテーマでお届けします。 梅雨の時期は、ジメジメした蒸し暑い日々が続き、気分や体調に影響を与えることがありますね。私自身も、太陽のない日々に鬱々としてしまいますし、湿気で髪の毛もまとまりにくくなります(笑)。多くの方が、梅雨の時期に体調不良や頭痛、倦怠感などを感じるかと思います。そこで、梅雨の不快な症状を軽減するための健康法を紹介します。どなたでも簡単に実践できる内容ばかりですので、ぜひ試してみてください。自分に合った健康法を見つけることができれば幸いです。

【梅雨は身体へのストレス】

梅雨とは、主に日本や東アジアで見られる気候現象であり、高温多湿な気候や長雨が特徴です。このような気候は、高温と湿度の組み合わせによって生じます。気温が上昇すると同時に湿度も増し、空気中の水蒸気が増加します。その結果、蒸し暑い日が続くことになります。 梅雨の特徴的な気候は、何とも言えない気分を落ち着かせますよね。しかし、このような気候は身体にも大きなストレスを与えます。その理由を以下に示します。 ①気圧の変化 悪天候時には低気圧が発生しやすく、これによって脳のセンサーが刺激されて自律神経のバランスが乱れます。興奮する神経が優位になると、頭痛やめまいなどの症状が現れることがあります。 ②寒暖差 気温の変化も身体に影響を与えます。特に、最近では急激な気温変化が見られます。そのため、身体は適応するのに苦労し、ストレスを感じることになります。 ③湿度 湿度が高いと、自律神経のバランスが乱れて身体がだるくなったり、動悸がしたりすることがあります。湿度が60%を超えると不快感を感じることが多いです。 ④外的なストレス 雨の日に外出する際には、傘やレインコートを持ち歩かなければならず、交通機関も不便になります。これらのことがストレスを引き起こします。 これらの要因から、梅雨の季節は身体にとってかなりのストレスがかかることが分かります。このようなストレスを軽減するためには、様々な方法があります。

【梅雨を乗り越える方法】

梅雨のストレスを軽減するには、自律神経を整えることが重要です。自律神経のバランスが整うと、ストレスを軽減できます。 ①少しだけ身体を動かす 適度な運動は、身体のストレスを軽減するのに役立ちます。走る必要はありませんし、汗をかく必要もありません。軽いストレッチやウォーキングなどで身体を温めることが重要です。 ②ゆっくりとした呼吸 呼吸は自律神経と密接な関係があります。リラックスするためには、ゆっくりとした呼吸が効果的です。深呼吸を行い、自律神経のバランスを整えましょう。 ③温度、湿度の管理 適切な服装や室内の温度管理、湿度の調整も重要です。急激な気温変化に注意し、快適な環境を整えることが大切です。

【まとめ】

梅雨の時期は、身体にとって大きなストレスがかかることが分かります。しかし、適切な対策を取ることでストレスを軽減することができます。身体の声に耳を傾け、自分に合った方法でストレスを軽減しましょう。
健康管理教室 Walk On 健康運動指導士 平野太一 walk onコラム第8弾では、加齢に伴う運動機能の低下について取り上げます。 加齢と聞くと、誰もが気が重くなるものですね。しかし、加齢は避けられないもの。それでも、加齢に伴う運動機能の低下を防ぐためには積極的に取り組む必要があります。 結論から言うと、運動やトレーニングを行うことで加齢に伴う老化のスピードを緩めることができます。残念ながら、老化を永遠に防ぐことや驚くほど若返ることは難しいですが、老化のスピードを緩めることはできます。そして、そのためには早めの行動が重要です。

【加齢に伴う運動機能の変化】

多くの研究で、加齢とともに身体機能が低下することが示されています。個人差はありますが、高齢者の中にもスポーツを楽しむ人や、日常生活に支障をきたす人などさまざまです。 病気や怪我で運動が制限され、体力や筋力が低下する人もいますが、多くの人が運動不足により体力や筋力、関節可動域が低下しています。ある研究では、20代から下半身の筋肉量が減少していることが分かっています。これは社会人になり、運動機会が減ったことが要因と考えられます。 多くの人が、最近運動不足になったから体力や筋力が衰えたと感じるかもしれませんが、実はその衰えは何十年も前から始まっています。加齢に伴う老化は60代や70代から始まると思われがちですが、実際には20代から徐々に進行しています。ですので、若いうちから運動やトレーニングを始めることが重要です。

【体力・筋力トレーニングの重要性】

運動やトレーニングは、心血管疾患や生活障害の予防、転倒や骨折の防止に効果があります。適切なトレーニングは体力の向上やストレス耐性の向上にもつながります。また、筋力や持久力、柔軟性だけでなく、免疫力の向上にも効果があります。 冠動脈疾患、高血圧、脳卒中、大腸がん、糖尿病、骨粗鬆症などの発症率が運動を行っている人ほど低いことが分かっています。高齢者の転倒や骨折も、運動によって予防できます。

【運動機能低下を防ぐには】

運動機能の低下を防ぐには、やはり運動が欠かせません。最初は少しのウォーキングから始めることでも良いですし、ジムに通う必要もありません。運動を始めるハードルを下げることが大切です。 詳細な運動方法については、以下の記事を参考にしてください: https://note.com/walkonclass/n/n2e7ea191f19b

【まとめ】

運動を始めることは簡単ではありませんが、今からコツコツと取り組むことが重要です。加齢に伴う運動機能の低下を防ぐためにも、早めの行動を心がけましょう。一歩ずつ始めて、将来の健康のために積極的な姿勢を保ちましょう!
 

健康管理教室 Walk On 健康運動指導士 平野太一

2023年4月16日(日)

日本医師会館にて開催された健康スポーツ医と運動指導者の多職種連携推進講演会 に参加させていただきました。 講義を受講し、健康スポーツ医と運動指導者が連携を図る重要性や 今後の施策について学びました。  

この経験を通じて、

運動指導者の社会的な役割がより明確になり、大変嬉しく思います。 健康運動指導士とは、生活習慣病の予防や健康水準の維持・向上を担う専門家です。 医師からの運動処方箋を理解し、医療・保健・栄養の各分野と連携しながら、 個々の心身状態に応じた運動プログラムの作成や指導を行います。 私はこれまで、フィットネスジムのトレーナーや 小規模な運動施設で指導を行ってきましたが、 医師からの運動処方箋を受け取った経験はありませんでした。 高血圧や糖尿病などの患者に対しても、 医師の指示に基づいて指導を行うことはありませんでした。 医師との連携を図ることで、医師の視点からのアプローチを理解し、 より安全で効果的な運動指導が可能になると感じています。   医師との連携を強化するために、健康スポーツ医学 実践ガイドが日本医師会から発行されました。 これにより、現場で必要な知識や情報を取得し、より良いサービスを提供できるよう努めています。 健康管理教室 walk onを設立したのは、宇都宮市の健康寿命延伸化を目指し、 より多くの人々が健康な生活を送れるようにするためです。医療機関との連携を強化することで、 多くの人々の健康寿命を延ばすことができると信じています。  

私自身も知識の向上と運動施設の成果を積み重ね、

より安心して医療機関と連携できるよう努めてまいります。

健康運動指導士 平野太一

ご覧いただきありがとうございます。 健康管理教室walk onの健康運動指導士、平野太一です。   walk onコラム第7弾「簡単な疲れの取り方」について記載します。   4月は新たな環境への移行や年度末の疲れが残る時期であり、心身ともに疲れやすい月です。 今年の3月や4月は気温や気圧の変化が大きかったため、体が疲れやすくなっていることでしょう。 疲労は徐々に蓄積していくものですので、4月末や5月には一気に疲労が出現することがあります。 ですから、今のうちに溜まっている疲れを取り除いて、ゴールデンウィークまでに体調を整えましょう!  

【疲労の考え方】

社団法人日本疲労学会は以下のように定義しています。 過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じる不快感と休養の願望を伴う身体活動能力の減退状態 疲労感は人それぞれ異なります。少しの活動でも疲れを感じる人もいれば、たくさん働いても疲れを感じない人もいます。 一般的に、「体力があるから疲れない」「気持ちが強いから疲れない」と考えられることがありますが、実際には疲労しにくい人は生活を工夫しています。 大谷翔平選手のように、厳しいスケジュールや外部からのプレッシャーにも関わらず、疲労を最小限に抑えるための努力をしています。  

【体調を整える三原則】

健康の三原則とも言われる以下の項目が、疲れを取るために重要です。 ①栄養:五大栄養素をバランスよく摂取することが重要です。 ポイントは、 ・腹7分目に抑えること ・悪い油を控えること ・食物繊維を摂取することです。 ②休養:睡眠時間を確保し、良質な睡眠を取ることが大切です。 何も考えずにリラックスする時間を作る。 生活リズムを整えることも重要です。 ③運動:適度な運動やストレッチを毎日行いましょう。運動の内容や強度は、自分に合った無理のない程度にしましょう。 これらの内容を取り入れることで、疲労しにくい身体を手に入れることができます。 自分にできそうなことから少しずつ取り組んでみてください。
ご覧いただきありがとうございます。 健康管理教室walk onの健康運動指導士、平野太一です。 walk onコラム第6弾では、「楽な運動方法」についてお話しします。 どうせなら"楽"に運動したいですよね。笑 できる限り楽な方法をご紹介しますが、運動を行わなければ効果はありませんので、期待しすぎないようにしてください。笑 お客様からは、"楽な運動はないですか?"や"どの運動をどのくらいやればいいですか?"という質問をよくいただきます。とても前向きで素晴らしい質問ですね。 運動の強度設定は非常に重要です。 熱心に運動しすぎて痛みが出てしまったり、負荷をかけすぎて続かなくなってしまったりすることがあります。 運動の負荷を正しく理解し、長期間続けられる程度で、そして"楽"な方法で行うことが大切です。 まずは、運動のメリットを理解してください。"なぜ運動をするのか"という根本的な理由を理解していないと、継続することは難しいでしょう。

【運動強度】

楽な運動の強度は、"楽"と感じる強度で十分です。 以上です。笑 ざっくりしていますが、これが重要です。 楽な運動強度とは、例えば『デパートで買い物がてら普段よりも多く歩く』『ご家族や友人と話しながら散歩する』など、それぞれが"これなら楽にできる"と感じるレベルです。運動を運動と感じずに"ながら運動"を行うことも大丈夫です。それでも運動として十分な効果が期待できます。 走る必要も汗をかく必要もありません。 逆に、キツイと感じる運動強度の設定が良いという科学的な根拠はありません。 運動の内容は好きなものを選んでください。走るのが好きなら走り、好きな運動がないなら歩くことでも十分です。

【運動頻度】

運動頻度は多い方が良いです。強度は低くても構いません。 例えば、1週間で60分歩くなら、 1日10分を6日続けて1日休むよりも、1日30分を2日続けて1日休む方が身体への負担が少なくなります。 "ちょこちょこと毎日続ける"ことを意識しましょう。スケジュール的に難しい場合や性格上、一度にまとめて運動する方が合っている場合もあります。

【まとめ】

"楽"と感じる運動を楽しんで、走らなくても、汗をかかなくてもいい運動を頻繁に行ってみてください。そして、継続することが最も重要です!! 楽な運動でも、定期的に行うことで健康への効果は期待できます。

【運動に対するイメージ】

『運動』と聞くと多くの方が「疲れる、キツイ」といったマイナスなイメージを持たれています。そう考える方は、運動に対するハードルを勝手に上げてしまっているかもしれません。 何キロも走ったり、重いものを持ち上げたり、、、そういったイメージを抱いていませんか? しかし、そこまで過激な運動をする必要はありません。 ハードルを飛び越える必要はなく、ヤクルトを飲むくらいの気軽な運動でも十分です。笑 疲れるまで運動をする必要はなく、自分のペースで運動すれば良いだけです。 極端に言えば、家でリラックスしながら軽くストレッチするだけでも運動になります。 その程度の運動でも十分です。気軽に取り組めるでしょう。

【なぜ運動をした方が良いのか】

人間は動物です。動物は動く生物と定義され、動くための機能を備えています。 したがって、動かなければならないのです。簡単ですね!笑 車の例えをすると、しばらくエンジンをかけないとバッテリーが上がるなどの不具合が起こりますよね。 人間も同様に、動く機能を使用しないと身体にエラーが生じ、痛みが発生したり、余分な脂肪がついたり、生活習慣病になってしまいます。 また、運動をすると身体に良いことばかりです。 私は運動マニアなので、 運動をすると人生のほとんどの問題は解決 できます。笑 それは医科学的にも立証されているので、テキトーなことを言っているわけではありません。

【運動のメリット①】

運動をすると幸福感が得られる 運動をすると幸福感を感じることができます。 安心してください。この先の文章で、何か売りつけようとしているわけではありません。笑 適度な運動をするとセロトニンという気分を安定させるホルモンが分泌されると言われています。 運動が終わった後、「あぁ〜スッキリしたな〜」と感じることがありますよね。 なんとなく気分が良くなるのは、そういったホルモンなどが分泌されるからと言われています。 気分的に落ち込んでいる場合は、適度な運動がおすすめです。 身体を動かすことが面倒くさいと思うかもしれませんが、気が向いたら簡単な運動から始めてみてください。

【運動のメリット②】

運動をすると疲れが取れやすい 運動をすると疲れるというイメージがありますよね。 もちろん、激しい運動をすると疲れますが、適度な運動なら疲労回復しやすくなります。 自律神経には交感神経(興奮させる機能)と副交感神経(リラックスする機能)があります。 運動後は副交感神経が優位に働きます。 副交感神経が優位に働くことで、睡眠の質が向上したり、日常生活で心身共にリラックスできるようになります。 体育の後の授業で眠くなるのは、リラックスできている証拠ですね。私は朝から部活をしていたので、授業中はいつもリラックスしていました。笑 また、運動をすると筋肉が動くため血流が良くなります。 その効果を利用して、アスリートも最近ではアクティブレストと呼ばれ、試合の翌日でも軽い運動をして血流を促進し、疲労回復を促すことが一般的になっています。 疲れた時はゴロゴロしてゆっくり過ごしたいと思うかもしれませんが、軽い運動をすることで身体は楽になります。 お仕事などで疲れた時こそ、軽く身体を動かしてみましょう。

【運動のメリット③】

運動をすると疾病予防や痛みの予防・改善になります。 前述しましたが、私たちは本来、動く生物です。したがって、運動をしないと筋肉や関節、神経に支障が生じます。 本来動かすべき筋肉や関節が動かなくなったり、神経伝達が悪くなり、身体のコントロールが難しくなります。 身体を維持するためには「食べて→動いて→休む→食べる」というサイクルが必要です。 しかし、この中で「動かす」ことが欠けてしまったら、食べて→休むの繰り返しになります。 これにより、余分な脂肪がついたり、血糖値や血圧に問題が生じたりし、生活習慣病のリスクが高まります。 この「食べて→動いて→休む→食べる」のサイクルを維持することは健康を維持する上で非常に重要です。食べ過ぎや休み過ぎには注意しましょう。

【まとめ】

運動には多くのメリットがあります。 他にもたくさんのメリットがありますが、今回はこれだけに留めさせていただきます。 運動に興味を持っていただけると嬉しいです。 前述した通り、運動の強度は自分で調整できます。テレビを見ながらでも、寝ながらでも、身体を動かしてみてください。 慣れてきたら徐々に強度を上げていきましょう。それが健康レベルを向上させる秘訣です。 最後に、運動をすることで得られるメリットを実際に感じてみてください。運動した感想を教えていただけると嬉しいです。笑 運動の強度や方法については、次回の記事で詳しくご紹介します。

ご観覧ありがとうございます。 健康管理教室walk on 健康運動指導士 平野太一です。

walk onコラム第4弾は、慢性的な疲労からくる腰痛の改善方法についてです。

腰痛はとても辛いですよね。。 私も一度ぎっくり腰のような痛め方をして生活や仕事に支障が出ました。 腰は痛めてしまうと日常生活を過ごすのも辛くなります。痛めないようにケアや日常の姿勢を気を付けてみましょう。 また、痛めたことのない方もある日突然痛める可能性はあります。痛めていなくてもケアは定期的に行っていきましょう。

【腰痛は大きく分けて2種類】

あります。痛みのある方は、特徴をお伝えするのでご自身の痛みはどちらか確認してみてください。 ※医師の判断では無いので、断定はできません。判断基準として参考にしてみてください。

①筋肉の疲労、損傷(慢性的)

背骨から腰骨の方にまで、人間の背中の中心部あたりを縦に細長く走っている筋肉が硬くなっていて、押したり動かすと痛みが出る。

長時間座っていたり立っていたりすると徐々に疲れてきて筋肉が固まった感じで痛い。 イメージとして分かりやすいのが、腰をポンポン叩きたくなるような疲労を感じるのは筋肉の疲労です。

基本的には肩こりと同じ原理です。コラム3の肩こりの要因に記載しているように、

  • 力が入り過ぎている

  • 筋肉の血流が悪い

  • 痛みを引き起こす姿勢になっている

が原因の可能性が高いです。

②神経系の損傷(椎間板ヘルニア、坐骨神経痛など)

身体を動かすと背骨あたりにピリッ、ビキッとした痛みを感じたり、お尻や腿の後ろあたりが痺れたり、動かしにくかったりする。 長時間座っているとズキズキという痛みを感じる。 急に動くと電気の走る痛みがある。

神経系の損傷は最悪の場合、手術が必要になります。 そうなる前に改善しておきましょう。ちなみに手術をしても再発をする確率は高いです。それは根本を改善できていないケースが多いからです。 なぜ痛めてしまったのか。を理解しましょう。 椎間板ヘルニアや坐骨神経痛は簡単に言うと骨の位置が悪くなってしまって神経に当たってしまって痛みが誘発されます。骨の位置が悪くなる要因は姿勢の崩れと骨を安定させる筋力不足などが代表的です。

ご自身の痛みはどちらに当てはまりそうですか?

ここから痛みの要因や改善方法などを分けて記載します。是非、参考にしてみてください。

【筋肉の疲労、損傷】

・痛みの要因

①崩れた姿勢で長時間座ったり立ったりしている。 ご自身で確かめてみると分かると思いますが立った時や座った時に背中を丸めてみるとちょうど腰が一番丸まります。となると腰に一番ストレスがかかります。なので腰の筋肉が張り痛みが出ます。 ちなみに反り腰でも同じことが言えます。

②腰の力に頼り過ぎている 荷物を運ぶ時など腰に力が入り過ぎて、腰が支点になってしまって動き出してしまっています。そうなると腰に過度なストレスを感じ、痛みが出ます。 ③腰の筋肉が固まっている ①と②が主な原因ですが、腰が常に緊張してしまい、腰を固めながら生活をしているため腰の筋肉が張ってしまい痛みを感じます。

・改善方法

①普段の姿勢を改善 肩こりの改善でも記載したので下記を参考にしてみてください。

“3.姿勢を見直す” ご家族やご友人に横向きで立った姿勢を撮ってもらってみてください。 先ほどの肩こりを引きやすい姿勢になっていませんか? ご自身では真っ直ぐかもしれませんが、意外と写真などでご自身の姿勢を見ると頭が前に出ていたり、背中が丸まっていたりします。

まずはご自身の姿勢を見直してみましょう。 良い姿勢はくるぶし、膝、大転子(骨盤あたり)、肩峰(肩の出っ張ったところ)、耳が一直線になっていることです。 https://note.com/embed/notes/n01f7ff19735c
https://note.com/embed/notes/n01f7ff19735c

②腰の力を抜く練習

1.リラックスをして力みを無くす 日常生活でもリラックスをするというのが身体にとても大切です。 意識的にリラックスの時間を取れていない人が大半です。

リラックスの仕方は仰向けで寝て全身の力を抜き、胸を広げながらゆっくり呼吸をするだけです。 鼻から7秒程度かけてゆっくり息を吸い、7秒程度かけて口からゆっくり息を吐きます。 ゆっくり呼吸をするとリラックスするホルモンが出てきます。 そうすると筋肉の張りも少し抜けて肩こりが楽になります。 https://note.com/embed/notes/n01f7ff19735c
https://note.com/walkonclass/n/n01f7ff19735c

③股関節周りを動かして腰の筋肉を緩める 股関節は腰と近所の関節なので股関節の動きを良くしてあげると腰回りの筋肉を緩めてあげたり、負担を減らすことができます。 まずは無理ない程度で股関節を回してみましょう。最初は寝ながら行い、動かすことに慣れたら立ちながら大きく回してみましょう。

【神経系の損傷】

・痛みの要因

①姿勢が崩れて背骨の位置が悪い 先ほどにもお伝えしたように神経系の痛みは骨の位置の歪みが原因で神経を圧迫してしまい痛みや痺れが出ます。姿勢が崩れると当然骨の位置に歪みが生じます。

②腹圧が入れられていない 腹圧は背骨の安定性を確保します。逆に言うと腹圧がないと背骨は安定せず反り腰になってしまったり、逆にお腹が出るように背中が丸まります。 そうすると背骨(腰を含む)にストレスがかかり痛みが出ます。 ③股関節が使えていない 痛みの要因でもお伝えしましたが腰の力に頼り過ぎていると記載しましたが、股関節がうまく使えないので腰を使うしか無くなっている可能性が高いです。 落ちている物を拾うときに腰が丸まって拾おうとすると腰にストレスがかかり痛みが出ますが、股関節から折って腰を丸め過ぎないようにすると痛みは出にくくなります。

・改善方法

①普段の姿勢改善 筋肉の疲労、損傷の改善方法でも記載した通りです。 それに加えて、反り腰になっていないかも確かめてみましょう。 壁に後頭部と肩甲骨、お尻、踵をつけて立ってみましょう。その姿勢で壁と腰のスペースはどのくらい空いていますか? ご自身の手が手首まで入るようであれば反り腰の可能性が高いです。軽く指が入るくらいなるようにお腹を壁側に引っ込めましょう。

②腹圧を高めるトレーニング 腹筋のトレーニングを行うのが理想的ですが、慣れていないと逆に腰を痛めてしまうケースが多いです。まずは仰向けで寝て、お腹に力を入れる練習をしてみましょう。手で触ってみてお腹が硬くなっているか確かめながら行ってください。 お腹が固められるようになったら、立ちながら同様に行っていきましょう。 ③股関節周りのトレーニング お相撲さんの股割りのようなスクワットを行ってみましょう。難しければ座りながら同じ姿勢を取るだけでも股関節の動きが出てきます。このときに背中が丸まらないようにしましょう。 回数は10回から15回で、ポイントは内腿(股関節)の伸びをしっかり感じることです。無理はしないようにしてください。

【まとめ】

肩こりも同様ですが、腰痛も大半の要因が日々の姿勢です。姿勢が崩れるということは当然骨や筋肉も崩れて、神経などにストレスを与えてしまい痛みとなって現れます。

ご自身の身体を大切にしてあげてください!!
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