【突然死を防ぐ!】心筋梗塞・脳梗塞の予防に「運動」が効く理由

こんにちは。宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症予防に取り組む運動施設・健康管理教室「walk on」代表、健康運動指導士の平野太一です。

今回のテーマは、誰にとっても他人事ではない「心筋梗塞」「脳梗塞」について。
「ある日突然やってくる」と言われるこれらの病気ですが、実は
日々の生活習慣で予防できる可能性が高いことをご存じでしょうか?

中でも、注目すべきは運動習慣。最新の研究結果を交えながら、運動の持つ予防効果について詳しく解説していきます。


◆ 心筋梗塞・脳梗塞の共通リスクとは?

心筋梗塞や脳梗塞の主な原因は、動脈硬化です。
以下のような生活習慣病や習慣がリスクを高めます:

  • 高血圧

  • 糖尿病

  • 脂質異常症

  • 肥満

  • 喫煙

  • 運動不足

つまり、これらの危険因子を減らす生活習慣を身につけることで、発症リスクを大幅に軽減できるのです。


◆ 科学的に証明された「運動の予防効果」

✅ 1. 動脈硬化の進行を抑える

定期的な有酸素運動(ウォーキングやジョギング)は、

  • LDLコレステロール(悪玉)を減らし

  • HDLコレステロール(善玉)を増やす

ことがわかっています。
米国心臓協会(AHA)や欧州心臓病学会(ESC)は、有酸素運動が心血管疾患予防に有効と公式に明記(AHA 2019, ESC 2021)


✅ 2. 血圧を下げる

週150分程度の中強度運動(例:速歩)は、
収縮期血圧を5〜8 mmHg下げることが確認されています。
Cornelissen & Smart, Hypertension, 2013


✅ 3. 糖尿病の予防・改善に効果

筋力トレーニングと有酸素運動の併用は、インスリン感受性を高め、2型糖尿病の予防に役立ちます。
日本糖尿病学会も「1日30分・週5日以上の運動」を推奨


✅ 4. 脳梗塞予防につながる脳血流の改善

運動は脳の血流量を高め、血管の柔軟性を保つことで、脳梗塞リスクを減らす効果があると報告されています。
Ainslie et al., Journal of Physiology, 2008


◆ どんな運動が効果的?

目的に応じて、次のような運動を組み合わせると理想的です。

種類 内容 効果
有酸素運動 ウォーキング・軽いジョギング・自転車など 心肺機能向上・脂質代謝の改善
筋力トレーニング 自重スクワット・マシントレーニング 血糖コントロール・代謝アップ
バランス運動・柔軟運動 ヨガ・ストレッチ 血流改善・転倒予防(特に高齢者)

◆ 「座りっぱなし」は危険!立つだけでも効果あり

近年の研究では、長時間座りっぱなしの生活が心筋梗塞・脳梗塞のリスクを高めることがわかっています。
Dempsey et al., Circulation, 2020

💡 1時間に1回立ち上がって少し体を動かすだけでも、血流が改善し、リスク低下に貢献すると言われています。


◆ 【まとめ】運動は“最強の予防薬”

心筋梗塞も脳梗塞も、「突然やってくる恐怖の病気」として怖がるだけでなく、
**「予防できる生活習慣病」**として向き合いましょう。

毎日の運動は、**副作用のない“最強の薬”**です。
まずは、1日15分のウォーキングからでも構いません。
今日から、あなた自身の健康を守る一歩を踏み出してみてください。


📚 参考文献

  • American Heart Association (AHA). “Physical Activity Guidelines for Americans”, 2019

  • Cornelissen VA, Smart NA. Hypertension. 2013

  • Ainslie PN et al. J Physiol. 2008

  • Dempsey PC et al. Circulation. 2020

  • 日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド 2023」

  • 日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン」

【高血圧が気になる方へ】薬だけに頼らない「食事と生活習慣」の見直しがカギ

こんにちは。宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症予防に取り組む運動施設・健康管理教室「walk on」代表、健康運動指導士の平野太一です。

私のもとには、血圧が高めでお悩みの方が多く来られます。
すでに通院し、薬を服用している方もいらっしゃいますが、実はそれだけでは根本的な改善にはつながりにくいのが現実です。

本当の意味での血圧コントロールには、生活習慣そのものを見直すことが必要です。
特に「食事」は、日々の選択次第で血圧を大きく左右します。


◆ 「血圧が高め」と言われたらまず見直すべきは「食事」

日本高血圧学会(2024年)の定義によると、

  • 収縮期血圧が140mmHg以上

  • または 拡張期血圧が90mmHg以上

これらが「高血圧」に該当します。
そのまま放置すれば、脳卒中・心筋梗塞・腎不全など命に関わる病気へとつながるリスクも。
とはいえ、日々の食事内容を見直すことで、薬に頼らずにコントロールすることも可能です。


◆ 減塩は高血圧対策の基本

高血圧と塩分摂取には密接な関係があります。
日本高血圧学会では、1日あたり6g未満の塩分摂取を推奨していますが、
実際の日本人の平均摂取量は約9.7g(令和元年・国民健康・栄養調査)と、まだまだ高めです。

🔑 減塩を成功させるポイント:

  • 「薄味」ではなく、「旨味」で満足感を演出

  • だし・酢・柑橘類・スパイスを上手に活用

  • 加工食品やインスタント食品はできるだけ避ける

  • 外食時は**「タレ・ドレッシングは控えめに」**が合言葉


◆ 野菜・海藻・豆類をしっかり摂る

野菜や海藻、豆類には食物繊維やカリウム、抗酸化物質が豊富に含まれており、
これらは血管の健康維持や、塩分の排出を助ける働きがあります。

🥦 おすすめの取り入れ方:

  • 野菜は1日350g以上を目標に(可能なら毎食で)

  • 味噌汁や煮物に海藻類をプラス

  • 納豆や豆腐などの大豆製品は、手軽で栄養価も高い!


◆ 良質な脂質を選ぶことが血管を守る

動物性脂肪やトランス脂肪酸は、血管を硬くし、動脈硬化を招く恐れがあります。
一方で、青魚に含まれるEPAやDHA、オリーブオイルに多い不飽和脂肪酸は、血管をしなやかに保つ効果が期待できます。

🐟 意識したい調理と食品選び:

  • 揚げ物よりも、焼く・蒸す・煮るを基本に

  • 市販の揚げ菓子・マーガリンは摂取頻度を減らす

  • 鯖・イワシ・鮭などの魚を週に数回は食卓に


◆ アルコール・外食も「ほどほど」が大切

アルコールは適量であれば血流改善に働く場合もありますが、過剰摂取は逆効果です。
ガイドラインでは、

  • 男性:日本酒1合/日まで

  • 女性:0.5合/日まで
    を目安にとどめるよう推奨されています。

また、外食は塩分・脂質・糖質が高くなりがち。できるだけ回数や量を調整しましょう。


◆ 【まとめ】血圧は「食べ方」で変えられる

高血圧は「サイレントキラー」と呼ばれ、自覚症状が出にくいまま進行します。
しかしそのリスクは、毎日の食事習慣を少しずつ変えることで確実に減らせます。

まずは一日一食からでもかまいません。
今日のあなたの選択が、未来の健康を守ります。

【食事で整える健康習慣】生活習慣病予防と免疫力アップのための栄養バランスとは?

こんにちは。宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症予防に取り組む運動施設・健康管理教室「walk on」代表、健康運動指導士の平野太一です。

「最近、疲れが取れにくい」「風邪をひきやすくなった」と感じていませんか?
その原因、実は日々の食事内容にあるかもしれません。

私たちの体は、食べたものでつくられます。そのため、どのような食事をしているかが、健康状態を大きく左右します。
今回は、健康維持や生活習慣病予防、さらには免疫力向上のために重要な栄養バランスの整え方をご紹介します。


◆ なぜ「食事」が健康を左右するのか?

私たちが口にする食べ物には、五大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル)と食物繊維が含まれており、それぞれが体にとって不可欠な働きを担っています。

  • たんぱく質:筋肉や臓器、皮膚の材料となる

  • 脂質・炭水化物:身体のエネルギー源となる

  • ビタミン・ミネラル:代謝や免疫をサポート

  • 食物繊維:腸内環境を整え、便通や免疫機能に関与

これらをバランスよく摂取することが、病気を防ぎ、元気な毎日を送るための基本です。


◆ 食生活と生活習慣病の関係

現代の食生活では、つい塩分・脂質・糖分の摂りすぎになりがちです。特にコンビニ食品やファストフード、インスタント食品に頼りがちな方は要注意。
こうした食習慣は、高血圧・糖尿病・動脈硬化・心疾患などのリスクを高めます。

✅ よくある食習慣の落とし穴と改善ポイント

食習慣 健康リスク 改善アドバイス
塩分の摂りすぎ 高血圧・血管の老化 出汁やスパイスを使い「うす味」でも満足感を
糖質の過剰摂取 血糖値急上昇・肥満 野菜やたんぱく質と一緒に食べて血糖値をコントロール
動物性脂肪中心 心臓病・動脈硬化 魚やナッツの良質な脂質を選びましょう

◆ 食事で免疫力を高める方法とは?

免疫力を左右する大きなカギは、腸内環境にあります。実は、免疫細胞の約70%が腸に存在しているのです。

そこで、免疫力をサポートする食材を意識的に取り入れましょう。

💡 免疫力アップにおすすめの食品

  • 発酵食品(ヨーグルト・納豆・味噌):善玉菌を増やし、腸を活性化

  • 食物繊維(野菜・豆類・海藻):腸内フローラを整える

  • 抗酸化食品(緑黄色野菜・果物・ナッツ):細胞の酸化を防ぎ、病気予防に

また、過度な飲酒や甘いものの摂りすぎは腸内環境を乱し、免疫低下を招くため注意が必要です。


◆ 今日からできる!健康的な食生活の工夫

「健康のために、何から始めたらいいかわからない」という方でも、小さな習慣の積み重ねで体はしっかり変わっていきます。

🍴 実践しやすい5つの食事改善ポイント

  1. 「まごわやさしい」を意識する
     → 豆・ごま・海藻・野菜・魚・きのこ・芋を意識的に取り入れましょう。

  2. 食べる順番を工夫する
     → 野菜から食べ始めることで、血糖値の急上昇を防げます。

  3. よく噛んで、腹八分目で止める
     → 消化を助け、満足感も得られやすくなります。

  4. 加工食品の頻度を減らす
     → 手作りや素材を活かした料理を増やすことがポイントです。

  5. 忙しくても「+野菜・果物」で栄養補給
     → スープやスムージーなどで手軽に取り入れましょう。


◆ まとめ:未来の健康は「今日の食事」で変えられる

「医食同源」という言葉があるように、食事は医療に匹敵する健康維持の柱です。
特別なことをしなくても、毎日の小さな選択の積み重ねが、生活習慣病の予防や免疫力アップにつながります。

今日の一食を見直すことから、健康的な未来が始まります。ぜひ無理なく実践できるところから始めてみましょう。


【風邪・ウイルス対策に】免疫力を高める5つの生活習慣とは?

こんにちは。宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症予防に取り組む運動施設「walk on」代表、健康運動指導士の平野太一です。

季節の変わり目やストレスが溜まりやすいこの時期、風邪をひきやすくなったり、「なんとなくだるい」と感じることはありませんか?
それは、免疫力の低下が原因かもしれません。


免疫力とは?なぜ生活習慣で左右されるのか

免疫力とは、ウイルス・細菌・アレルゲンなどから体を守る自己防衛システムです。
しかしこの免疫機能は、日々の生活習慣によって大きく左右されます。

免疫力を高めるためには、以下の5つの生活習慣を意識しましょう。


① 腸を整える:免疫細胞の70%は腸にある

実は、免疫細胞の約70%が腸内に集中しています。つまり、腸内環境の改善=免疫力アップに直結します。

💡 腸を整えるポイント:

  • 発酵食品を積極的に摂取(ヨーグルト・納豆・味噌・キムチ)

  • 食物繊維を意識して摂取(野菜・果物・豆類)

  • 水分をしっかりとる(老廃物の排出を促進)

  • 暴飲暴食を控える(消化負担が免疫を下げる)


② 質の良い睡眠をとる:免疫細胞が活性化

睡眠中には「ナチュラルキラー細胞」などの免疫細胞が活性化されます。
逆に、睡眠不足は感染リスクを高めます。

💡 睡眠の質を上げるコツ:

  • 7〜8時間の睡眠を目指す

  • 寝る前1時間はスマホを見ない(ブルーライトを避ける)

  • 寝る前にストレッチや深呼吸を取り入れる


③ 適度な運動を習慣に:血流と免疫細胞の循環促進

運動は免疫細胞が体内をスムーズに巡るのを助ける働きがあります。
特に有酸素運動は、免疫力アップに効果的です。

💡 免疫力を高める運動習慣:

  • 1日30分のウォーキング

  • 軽いジョギングやストレッチ

  • 日光を浴びる(ビタミンD生成)


④ ストレスを減らす:免疫を下げるホルモン「コルチゾール」の抑制

ストレスが蓄積すると「コルチゾール」が増加し、免疫機能が低下します。
心の健康を保つことは、身体の免疫維持にも不可欠です。

💡 ストレス解消法:

  • 笑うこと(NK細胞の活性化)

  • 深呼吸や瞑想の習慣

  • 趣味の時間を持つ


⑤ 免疫力を高める栄養素を意識する

**食事は免疫細胞の材料そのもの。**バランスの取れた栄養摂取が不可欠です。

💡 免疫力を高める栄養素と食品:

栄養素 働き 食品例
ビタミンC 抗酸化作用・免疫細胞の保護 レモン・キウイ・ブロッコリー
ビタミンD 免疫細胞の活性化 鮭・きのこ類・卵
亜鉛 免疫細胞の増殖促進 牡蠣・ナッツ・牛肉
タンパク質 免疫細胞の材料 鶏肉・魚・豆類

【まとめ】免疫力を高めるには「生活習慣の見直し」がカギ!

免疫力アップに必要なのは、「特別な薬やサプリ」ではありません。
腸・睡眠・運動・ストレス・食事という5つの基本的な生活習慣を整えることが最も効果的です。

「最近風邪をひきやすい」「疲れが取れない」と感じたら、まずは今日から1つだけ生活習慣を見直してみましょう。


 

いつもご観覧ありがとうございます。

宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症の予防に力を入れている運動施設、健康管理教室 walk on 代表、 健康運動指導士 の 平野太一 です。

今回は『動体視力と運転の関係性』について

【動体視力とは】

動いている物体を目で追いかけて、その形状や位置を正確に認識する視力のことです。

例えば、スポーツで高速で動くボールをキャッチする際や、車を運転しているときに歩行者や他の車両を確認する際に、 動体視力が重要な役割を果たします。 動体視力は年齢とともに低下することが多く、 特に40代以降に衰えやすいと言われています。 しかし、トレーニングによってある程度改善することが可能です。

【交通事故と動体視力】

交通事故と動体視力には密接な関係があります。 運転中、ドライバーが周囲の動きを正確に把握できないと、

危険な状況に適切に反応できず、事故を引き起こすリスクが高まります。 動体視力が低下すると、例えば次のような状況で事故が発生しやすくなります。

1. 歩行者や自転車との衝突

  歩行者や自転車は比較的小さくて動きも予測しにくいため、

動体視力が悪いと気づくのが遅れ、適切な回避行動ができないことがあります。

2. 前方車両の急ブレーキに対応できない

  前を走る車が突然スピードを落としたり停止した場合、

動体視力が優れていないとその変化にすぐ気づけず、追突事故を引き起こす可能性があります。

3. 交差点での見落とし

  動体視力が低下していると、交差点で左右から接近する車両や歩行者の速度や距離を正確に判断できず、

衝突のリスクが高まります。

4.夜間の運転

  夜間や悪天候時には視界が悪くなりやすく、動体視力が重要になります。

視力が衰えていると、暗がりでの物体の動きを捉えにくく、注意不足に繋がりやすいです。

【動体視力と事故防止】

視力トレーニング:動体視力を維持するためには、視覚のトレーニングが有効です。

例えば、スポーツ(卓球、テニスなど)や視力改善エクササイズが効果的です。

定期的な視力検査

加齢や健康状態により視力は変化するため、定期的に視力検査を受けることが推奨されます。

適切な休息

疲労は視力低下を引き起こしやすく、特に長時間運転する際には適切な休憩を取ることが重要です。 動体視力を維持し、注意力を高めることで、交通事故のリスクを大きく軽減することができます。

【まとめ】

運転をするにあたって動体視力のトレーニングは必要不可欠になってきます。日頃から物を目で追う練習と瞬時に判断する練習をしておくと運転に役立つはずです。

 

【コンディショニングテストのご案内】

  健康管理教室walk onの理念に基づき、コンディショニングテストを実施します。 普段気づきにくい姿勢、柔軟性、 動体視力、筋力、バランスを総合的に評価 ご自身の身体をより深く理解していただけます。 健康で長く歩き続けられる身体づくりをサポートできることを心から願っています。 「walk on」は、2050年までに宇都宮市の健康寿命を延ばし、持続可能な社会の実現を目指しています。  

 【テスト内容】

  • 歩行診断
AIで歩行動作を解析し、異常や改善点を評価するテストです。
  • 姿勢解析
AIで体の姿勢を解析し、歪みや改善点を評価する技術です。
  • 動体視力
動く物体を正確に認識する視力を評価するテストです。
  • 関節可動域測定
関節の動かせる範囲を評価するためのテストです。柔軟性や関節の機能を確認します。
  • バランステスト、握力
片足立ちで身体のバランス能力や筋力を評価するテストです。
  • 身体組成

筋肉量や体脂肪量など体の構成を詳しく分析する評価方法です。  

 【日にち】

2024年10月20日(日曜日)    

【時間 完全予約制】

10:30〜18:30 30分間隔で予約受付中 現在10:30〜、11:00〜は満枠 11:30以降はまだ空きがございます。  

【場所】

日環アリーナ Aスタジオ  〒321-0102   栃木県宇都宮市江曽島町2567  

【料金】

無料  

【予約方法】

事前にご予約ください。   TEL:028-678-4712 Mail:walkonclass@gmail.com  

【お問い合わせ】

ご不明点や詳細についての お問い合わせもお気軽にどうぞ。   営業時間:10時~20時 皆様のご参加を心よりお待ちしております。  

いつもご観覧ありがとうございます。 宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症の予防に力を入れている運動施設、健康管理教室 walk on 代表、 健康運動指導士 の 平野太一 です。 今回は熱中症についてお伝えします。 昨年も熱中症について記載しましたが、今年も記載する理由は「この暑さはとても危険な状況」だからです。再確認をして頂きたく、記載しました。 私の周り(30代運動部出身)でも熱中症で倒れたり、具合を悪くする方が増えてきました。異常な暑さが続いています。少し前の感覚で夏を過ごすと身体を壊してしまいます。 前々回のコラムで水分補給についてお話しました。このコラムを読んでくださったお客様は積極的に水分補給をしてくださるようになりました。しかし、誤った方法で水分補給をしている方もいらっしゃいました。今回は違う角度から改めて記載するので、熱中症や脱水症状の予防に役立ててください。

【熱中症とは】

体温が異常に上昇し、体の温度調節機能が働かなくなる状態です。特に高温多湿の環境下で長時間活動すると起こりやすいです。熱中症には以下の段階と症状があります。

熱中症の段階と症状

熱疲労

  - 多量の発汗 - めまい - 疲労感 - 頭痛 - 吐き気や嘔吐 - ふらつき - 筋肉のけいれん 「足がだるい」「身体が重い」と感じる時は、疲れが溜まっているのではなく、熱中症の初期段階の可能性が高いです。この段階で休憩や適切な水分補給を行えば回復しやすいです。

熱痙攣(熱性けいれん)

汗を大量にかくことで体内の塩分が不足し、筋肉の痙攣が起こります。痙攣が数秒から数分間続くことがあります。 熱痙攣が起こったら、経口補水液を飲んで医療機関を受診することが安全です。「寝れば治るだろう」という考えは危険で、悪化する可能性が高いです。

熱失神

血圧の低下による失神で、短時間の意識喪失や立ち上がる際のめまいやふらつきが見られます。 直ちに医療機関を受診してください。非常に危険な状態です。少しでも意識が遠のく感じがあれば既に危険な状態です。

熱射病(重度の熱中症)

高熱(40℃以上)、意識障害(朦朧とする、意識を失う)、皮膚が乾燥して熱い、呼吸が速くなる、心拍数の増加、臓器障害のリスクが高まります。 この段階まで進行すると非常に危険です。予防を怠ると死に至る可能性もあります。

【熱中症の予防】

・適切な水分補給

スポーツドリンクや経口補水液を利用して、水分と塩分を補給しましょう。外出時には水だけでなく、塩分や糖分のバランスが良い飲料を少量でも補給してください。コーヒーや緑茶にはカフェインが含まれていますが、水分補給にはなりませんので、プラスで水分を補給してください。トイレを心配される方は経口補水液のゼリータイプをお勧めします。また、一気に飲むとトイレが近くなるため、少量をこまめに補給しましょう。

・涼しい場所での休憩

高温多湿の環境から離れ、涼しい場所で休息を取ることが重要です。日中の外出は避け、外出時には日傘や冷却グッズを使用してください。

適切な衣服の選択

通気性の良い、軽い衣服を着用しましょう。

活動の調整

暑い時間帯の激しい運動は避け、早朝や日没後などの涼しい時間帯に活動しましょう。

【まとめ】

体力に自信がある、暑さに慣れている、ちょっとくらいなら大丈夫だろうという感覚は非常に危険です。この考えを改めることが必要です。新型コロナウイルスが流行し始めた際に皆が警戒したように、熱中症も同等以上に警戒すべきです。それほど危険な状況であることを頭に入れておいてください。

いつもご観覧ありがとうございます。 宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症の予防に力を入れている運動施設、 健康管理教室walk on 代表、 健康運動指導士 の 平野太一 です。

今回は 変形性関節症 について記載します。 膝や股関節などが痛くて整形外科に行くと、「変形性関節症ですね」と診断される方が多いです。病院では「治らない」と言われ、痛み止めを処方されるだけというケースもあります。 確かに完全に治すことは難しいかもしれません。しかし、変形して痛みが出る理由があるはずです。多くの人が「年のせいですね」と片付けられますが、私はそれだけではないと思います。 なぜ変形してしまったのか。その原因を追求することで、痛みを最小限に抑えることができるのではないでしょうか。

変形性関節症は、関節の軟骨が摩耗し、炎症や痛みを引き起こす慢性の関節疾患です。主なリスク要因には過度の使用、怪我、肥満、遺伝などがあります。

1. 関節の過度使用

  身体の動かし方や普段の姿勢、歩き方が関節の軟骨摩耗を招きます。例えば、膝の変形がある方は、隣接する股関節や足関節を上手く使えていない可能性があります。その結果、膝に過度なストレスがかかり、変形や痛みが生じるリスクが高まります。この場合、全体の関節を適切に使えるようにすることで、負担が減り、痛みが軽減する可能性があります。

2. 体重過多

  体重が増えると関節への負担が増し、特に膝や腰などに影響を及ぼします。減量すれば膝にかかる負荷が減り、痛みが和らぐはずです。

3. 遺伝的要因

  家族に変形性関節症の患者がいる場合、遺伝的にリスクが高まることがあります。しかし、遺伝だからと諦めないでください。

4. 性別

  女性は男性に比べて変形性関節症になるリスクが高いとされています。これは筋肉量の関係によるものです。基礎筋肉量があれば、変形しにくくなります。

5. その他の疾患

  関節リウマチやその他の関節疾患がある場合、変形性関節症のリスクが高まります。

【まとめ】

まずは変形性関節症にならないように全身の関節を動かし、可動域を維持しましょう。また、筋肉に適度な負荷を与え、基礎筋肉量を維持することが理想的です。変形性関節症になった場合でも、諦めずに身体の使い方を改善し、関節や筋肉に負担をかけないよう心がけましょう。

いつもご観覧ありがとうございます。 宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症の予防に力を入れている運動施設、健康管理教室walk on代表
健康運動指導士 の 平野太一です。 今回は肩関節について記載をしていきます。 今回記載したコラムは肩こりとはちょっと違く、どちらかというと四十肩などでお悩みの方向けです。 肩こりのコラムは初期の方に記載があるのでご興味がございましたらご覧ください。 肩の関節は人体で最も可動域が広い関節の一つであり、その構造は非常に複雑です。 肩関節は複雑な構造によって広い可動域と柔軟性を持っていますが、それゆえに脱臼や腱の損傷などの怪我も発生しやすい部位です。 肩の痛みにはさまざまな原因があります。以下は一般的な肩の痛みの原因と対処法です。

【一般的な肩の痛みの特徴】

1. 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)

症状:肩の痛み、肩の動きの制限、特に夜間の痛み。 デスクワークの方や運動不足、姿勢が悪い方がよくなってしまう傾向にあります。

2. 腱板損傷

症状:肩の弱さ、動作時の痛み、特に腕を上げるときの痛み。 肩に過度な負荷がかからなければ基本的にはならないはずです。

3. 肩のインピンジメント症候群

症状:肩を上げる時の痛み、夜間の痛み。 野球やテニスなどのスポーツや筋トレで過度な負荷をかけてしまう方に多く見られます。

4.肩関節炎

症状:肩の痛み、腫れ、硬直。 何かの拍子に方に負担がかかり炎症が起こってしまいます。地味に長引き、痛みが引きにくい印象です。 この場合は安静にするのが1番です。

【肩が痛くなったときの対処法】

1. 休息

痛みを引き起こす活動を避け、肩を休ませる。 手を上げる動作や首をすくめる動きは避けて、できるだけ力を抜いた状態で安静にさせる。

2. ストレッチと運動

柔軟性を保つために軽いストレッチを行う。痛みや違和感がない程度に。また正しい動かし方で行う必要がある。 胸や肩甲骨周りの筋肉を重点的に行うと良いでしょう。

3. 姿勢改善

姿勢を良くし、肩にかかる負担を減らす。猫背のような姿勢だと肩甲骨が固まってしまい方へ負担がかかってしまう。

【下記のような場合は受診を勧めます】

- 肩の動きが著しく制限されている場合。 - 動かさなくても痛みが数週間以上続く場合。 - 肩が腫れている、赤くなっている、または熱を持ってい

肩関節の可動域を増やすためには、ストレッチやエクササイズを定期的に行うことが重要です。

【まとめ】

よっぽどアスリートのように肩に負担をかけているスポーツなどをしていない限り、肩関節を上手く使えて、正しい姿勢である程度柔軟性があれば基本的には肩を痛めることはないと思っています。 まずは正しい動きを習得しましょう!

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