【2025年の夏は危険レベル】熱中症を防ぐために今すぐできる対策

こんにちは。宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症の予防に力を入れている運動施設・健康管理教室「walk on」代表、健康運動指導士の平野太一です。

毎年お伝えしている「熱中症対策」ですが、今年は例年以上に注意が必要です。
というのも、2025年の夏は**「過去にない危険な暑さ」**が予想されており、これまでの感覚で過ごすと体に深刻な影響が出かねません。

実際、30代の運動経験者でも倒れるほどの暑さが続いており、もはや「若いから大丈夫」とは言えない時代です。

そこで今回は、「正しい水分と塩分の補給方法」だけでなく、「見逃しやすい初期症状」についても改めて解説します。


◆ 熱中症とは?屋内でも起こり得る命に関わる症状

熱中症とは、体温調節がうまくいかなくなり、体温が異常に上昇してしまう状態です。
特に高温多湿かつ風の通らない環境では、室内であっても油断はできません。


◆ 熱中症の4段階とその症状をチェック

🔹1.熱疲労(初期段階)

  • 発汗が多くなる

  • 頭痛・めまい・吐き気

  • 身体のだるさや足の重さ、ふらつき

👉 この段階での早期対応がカギ。涼しい場所で休み、水分・塩分を補給すれば回復が見込めます。


🔹 2.熱痙攣(筋肉のけいれん)

  • 発汗によって塩分が失われ、筋肉がけいれん

  • 数秒~数分続くこともある

  • 経口補水液を飲み、静かに安静を保つことが大切です


🔹 3.熱失神(意識の異常)

  • 急激な血圧低下により、立ちくらみや一時的な意識消失が発生

  • 「一瞬意識が遠のいた」場合、すでに危険な状態です

  • 涼しい場所で横になり、速やかに水分と塩分を補給しましょう


🔹 熱射病(命にかかわる重症)

  • 体温が40℃以上に上昇

  • 意識が混濁し、皮膚が乾燥・呼吸異常・心拍の乱れが現れる

  • 迷わず救急車を呼ぶべき状況です


◆ 熱中症を防ぐための5つの習慣

✅ 1. 正しい水分と塩分の補給を意識する

  • 単なる水だけでなく、塩分と糖分を含むスポーツドリンクや経口補水液を選びましょう

  • お茶やコーヒーには利尿作用があるため、別に水や補水液を補うことが必要です

  • また、外出時にはゼリータイプの補水食品も便利です

  • さらに、一気飲みではなく、こまめに少量ずつ飲むことが基本です


✅ 2. 暑さを避けるための行動をとる

  • 日中の外出や運動はできるだけ避けましょう

  • 室内では冷房を我慢せず使用し、設定温度は28℃以下を目安に

  • 日傘・帽子・冷感タオルなどを活用して直射日光を避けることも効果的

  • 加えて、通気性の良い服装で体の熱を逃がす工夫も大切です


✅ 3. 「暑さに強い体づくり」は無理にしない

  • 体を暑さに慣れさせる「暑熱順化」も必要ですが、無理は禁物です

  • 初夏のうちから、涼しい時間帯に軽く体を動かす習慣をつけましょう


✅ 4. 食事でミネラルと水分を補う

  • 水分とともに塩分・カリウム・マグネシウムなどのミネラルも重要です

  • 例えば、味噌汁・梅干し・バナナ・きゅうりなどをうまく活用しましょう


✅ 5. 高齢者や子どもは特に注意を

  • 体温調節が苦手な高齢者・乳幼児は特に注意が必要です

  • 周囲の大人が、こまめな声かけと体調チェックを行いましょう


◆ 【2025年の夏】最大のリスクは「大丈夫だろう」という油断

今年の夏は、これまでとは比較にならないほどの暑さです。
「自分は大丈夫」と思い込むことが、最も大きなリスクになります。

熱中症は、年齢や体力に関係なく、誰にでも起こり得る命のリスクです。
ただし、正しい知識と予防行動があれば、確実に防げる病気でもあります。


◆ 【まとめ】自分と周囲を守る行動を、今日から

熱中症を防ぐためには、「気づく力」と「備える意識」が何よりも大切です。
そして、自分だけでなく、家族や友人、地域の方々とも声を掛け合うことで、命を守る行動が広がります。

どうか今年の夏は、“これまで通り”ではなく、“新しい感覚”で過ごしてください。
無理せず、賢く、そして安全に。皆さまで猛暑を乗り越えましょう。

【梅雨の頭痛対策】薬に頼らない「運動による頭痛予防」とは?

こんにちは。宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症の予防に力を入れている運動施設・健康管理教室「walk on」代表、健康運動指導士の平野太一です。

梅雨の時期になると、なんとなく気分が優れないだけでなく、
「頭が重い」「ズキズキと痛む」といった頭痛に悩まされる方が増えてきます。

実はこの季節特有の不調には、はっきりとした理由と、予防方法が存在します。
中でも注目したいのが、運動による頭痛軽減効果です。


◆ なぜ梅雨に頭痛が増えるのか?

梅雨は、気圧の変化や湿度の上昇、気温の寒暖差が激しくなる季節です。
これらの環境要因が、自律神経のバランスを乱し、頭痛を引き起こしやすい状態を作り出します。

🔍 主な要因とその影響

要因 身体への影響
気圧の低下 血管が拡張し、片頭痛の誘因
湿度の上昇 体内の熱がこもり、むくみ・頭重感が発生
運動不足 首・肩の筋緊張が高まり、緊張型頭痛へとつながる

▶︎【参考】日本頭痛学会「慢性頭痛の診療ガイドライン2021」、松井孝嘉(2007)


◆ 運動がもたらす「頭痛予防」の効果とは?

運動は、単に体を動かすだけでなく、神経系や筋肉に働きかけ、頭痛の根本原因を改善する作用があります。

✅ 緊張型頭痛の軽減:筋肉のこわばりをほぐす

長時間の同じ姿勢やストレスにより、首や肩の筋肉が緊張すると血流が悪くなり、緊張型頭痛が発生しやすくなります。
有酸素運動やストレッチで筋肉をほぐすことで、痛みが軽減されることが報告されています。

Biondi D (2005), Cephalalgia
「定期的な有酸素運動は、緊張型頭痛の頻度と強度を有意に低下させる」


✅ 片頭痛の予防:自律神経を整える

ウォーキングやヨガなどの軽い運動は、交感神経と副交感神経のバランスを整え、
ストレス性の片頭痛を軽減する効果があるとされています。

Varkey E et al. (2011), Cephalalgia
「有酸素運動は片頭痛の発作頻度を減らし、薬物療法と同等の予防効果がある」


◆ 梅雨時におすすめの運動は?

屋外に出にくい梅雨時でも、室内で無理なくできる運動がおすすめです。

運動内容 主な効果
ウォーキング(屋内・モール内でもOK) 血流改善・自律神経の調整
ストレッチ 首・肩の筋緊張を緩和
呼吸法を取り入れた軽運動(ヨガ等) ストレス解消・神経系の安定化

💡 特に朝の軽いストレッチや深呼吸は、1日の頭痛予防に効果的です。


◆ 運動習慣は「頭痛薬に頼らない身体」への第一歩

「頭痛がしたら薬で対処」は簡単ですが、
運動習慣によって根本から体の調子を整えることこそが、頭痛を未然に防ぐための最善策です。

日々の少しの運動が、薬に頼る頻度を減らし、体の自己回復力を高める助けになります。


◆ 【まとめ】不調の出やすい梅雨こそ、「動く習慣」を

walk onでは、季節の不調や個別のお悩みに合わせた運動プログラムをご提案しています。
「なんとなく不調…」「最近頭が重い」と感じたら、それは体からのサインかもしれません。

ぜひ、運動を“頭痛予防のセルフケア”として取り入れて、梅雨の季節を快適に乗り切りましょう。

【突然死を防ぐ!】心筋梗塞・脳梗塞の予防に「運動」が効く理由

こんにちは。宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症予防に取り組む運動施設・健康管理教室「walk on」代表、健康運動指導士の平野太一です。

今回のテーマは、誰にとっても他人事ではない「心筋梗塞」「脳梗塞」について。
「ある日突然やってくる」と言われるこれらの病気ですが、実は
日々の生活習慣で予防できる可能性が高いことをご存じでしょうか?

中でも、注目すべきは運動習慣。最新の研究結果を交えながら、運動の持つ予防効果について詳しく解説していきます。


◆ 心筋梗塞・脳梗塞の共通リスクとは?

心筋梗塞や脳梗塞の主な原因は、動脈硬化です。
以下のような生活習慣病や習慣がリスクを高めます:

  • 高血圧

  • 糖尿病

  • 脂質異常症

  • 肥満

  • 喫煙

  • 運動不足

つまり、これらの危険因子を減らす生活習慣を身につけることで、発症リスクを大幅に軽減できるのです。


◆ 科学的に証明された「運動の予防効果」

✅ 1. 動脈硬化の進行を抑える

定期的な有酸素運動(ウォーキングやジョギング)は、

  • LDLコレステロール(悪玉)を減らし

  • HDLコレステロール(善玉)を増やす

ことがわかっています。
米国心臓協会(AHA)や欧州心臓病学会(ESC)は、有酸素運動が心血管疾患予防に有効と公式に明記(AHA 2019, ESC 2021)


✅ 2. 血圧を下げる

週150分程度の中強度運動(例:速歩)は、
収縮期血圧を5〜8 mmHg下げることが確認されています。
Cornelissen & Smart, Hypertension, 2013


✅ 3. 糖尿病の予防・改善に効果

筋力トレーニングと有酸素運動の併用は、インスリン感受性を高め、2型糖尿病の予防に役立ちます。
日本糖尿病学会も「1日30分・週5日以上の運動」を推奨


✅ 4. 脳梗塞予防につながる脳血流の改善

運動は脳の血流量を高め、血管の柔軟性を保つことで、脳梗塞リスクを減らす効果があると報告されています。
Ainslie et al., Journal of Physiology, 2008


◆ どんな運動が効果的?

目的に応じて、次のような運動を組み合わせると理想的です。

種類 内容 効果
有酸素運動 ウォーキング・軽いジョギング・自転車など 心肺機能向上・脂質代謝の改善
筋力トレーニング 自重スクワット・マシントレーニング 血糖コントロール・代謝アップ
バランス運動・柔軟運動 ヨガ・ストレッチ 血流改善・転倒予防(特に高齢者)

◆ 「座りっぱなし」は危険!立つだけでも効果あり

近年の研究では、長時間座りっぱなしの生活が心筋梗塞・脳梗塞のリスクを高めることがわかっています。
Dempsey et al., Circulation, 2020

💡 1時間に1回立ち上がって少し体を動かすだけでも、血流が改善し、リスク低下に貢献すると言われています。


◆ 【まとめ】運動は“最強の予防薬”

心筋梗塞も脳梗塞も、「突然やってくる恐怖の病気」として怖がるだけでなく、
**「予防できる生活習慣病」**として向き合いましょう。

毎日の運動は、**副作用のない“最強の薬”**です。
まずは、1日15分のウォーキングからでも構いません。
今日から、あなた自身の健康を守る一歩を踏み出してみてください。


📚 参考文献

  • American Heart Association (AHA). “Physical Activity Guidelines for Americans”, 2019

  • Cornelissen VA, Smart NA. Hypertension. 2013

  • Ainslie PN et al. J Physiol. 2008

  • Dempsey PC et al. Circulation. 2020

  • 日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド 2023」

  • 日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン」

【高血圧が気になる方へ】薬だけに頼らない「食事と生活習慣」の見直しがカギ

こんにちは。宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症予防に取り組む運動施設・健康管理教室「walk on」代表、健康運動指導士の平野太一です。

私のもとには、血圧が高めでお悩みの方が多く来られます。
すでに通院し、薬を服用している方もいらっしゃいますが、実はそれだけでは根本的な改善にはつながりにくいのが現実です。

本当の意味での血圧コントロールには、生活習慣そのものを見直すことが必要です。
特に「食事」は、日々の選択次第で血圧を大きく左右します。


◆ 「血圧が高め」と言われたらまず見直すべきは「食事」

日本高血圧学会(2024年)の定義によると、

  • 収縮期血圧が140mmHg以上

  • または 拡張期血圧が90mmHg以上

これらが「高血圧」に該当します。
そのまま放置すれば、脳卒中・心筋梗塞・腎不全など命に関わる病気へとつながるリスクも。
とはいえ、日々の食事内容を見直すことで、薬に頼らずにコントロールすることも可能です。


◆ 減塩は高血圧対策の基本

高血圧と塩分摂取には密接な関係があります。
日本高血圧学会では、1日あたり6g未満の塩分摂取を推奨していますが、
実際の日本人の平均摂取量は約9.7g(令和元年・国民健康・栄養調査)と、まだまだ高めです。

🔑 減塩を成功させるポイント:

  • 「薄味」ではなく、「旨味」で満足感を演出

  • だし・酢・柑橘類・スパイスを上手に活用

  • 加工食品やインスタント食品はできるだけ避ける

  • 外食時は**「タレ・ドレッシングは控えめに」**が合言葉


◆ 野菜・海藻・豆類をしっかり摂る

野菜や海藻、豆類には食物繊維やカリウム、抗酸化物質が豊富に含まれており、
これらは血管の健康維持や、塩分の排出を助ける働きがあります。

🥦 おすすめの取り入れ方:

  • 野菜は1日350g以上を目標に(可能なら毎食で)

  • 味噌汁や煮物に海藻類をプラス

  • 納豆や豆腐などの大豆製品は、手軽で栄養価も高い!


◆ 良質な脂質を選ぶことが血管を守る

動物性脂肪やトランス脂肪酸は、血管を硬くし、動脈硬化を招く恐れがあります。
一方で、青魚に含まれるEPAやDHA、オリーブオイルに多い不飽和脂肪酸は、血管をしなやかに保つ効果が期待できます。

🐟 意識したい調理と食品選び:

  • 揚げ物よりも、焼く・蒸す・煮るを基本に

  • 市販の揚げ菓子・マーガリンは摂取頻度を減らす

  • 鯖・イワシ・鮭などの魚を週に数回は食卓に


◆ アルコール・外食も「ほどほど」が大切

アルコールは適量であれば血流改善に働く場合もありますが、過剰摂取は逆効果です。
ガイドラインでは、

  • 男性:日本酒1合/日まで

  • 女性:0.5合/日まで
    を目安にとどめるよう推奨されています。

また、外食は塩分・脂質・糖質が高くなりがち。できるだけ回数や量を調整しましょう。


◆ 【まとめ】血圧は「食べ方」で変えられる

高血圧は「サイレントキラー」と呼ばれ、自覚症状が出にくいまま進行します。
しかしそのリスクは、毎日の食事習慣を少しずつ変えることで確実に減らせます。

まずは一日一食からでもかまいません。
今日のあなたの選択が、未来の健康を守ります。

【風邪・ウイルス対策に】免疫力を高める5つの生活習慣とは?

こんにちは。宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症予防に取り組む運動施設「walk on」代表、健康運動指導士の平野太一です。

季節の変わり目やストレスが溜まりやすいこの時期、風邪をひきやすくなったり、「なんとなくだるい」と感じることはありませんか?
それは、免疫力の低下が原因かもしれません。


免疫力とは?なぜ生活習慣で左右されるのか

免疫力とは、ウイルス・細菌・アレルゲンなどから体を守る自己防衛システムです。
しかしこの免疫機能は、日々の生活習慣によって大きく左右されます。

免疫力を高めるためには、以下の5つの生活習慣を意識しましょう。


① 腸を整える:免疫細胞の70%は腸にある

実は、免疫細胞の約70%が腸内に集中しています。つまり、腸内環境の改善=免疫力アップに直結します。

💡 腸を整えるポイント:

  • 発酵食品を積極的に摂取(ヨーグルト・納豆・味噌・キムチ)

  • 食物繊維を意識して摂取(野菜・果物・豆類)

  • 水分をしっかりとる(老廃物の排出を促進)

  • 暴飲暴食を控える(消化負担が免疫を下げる)


② 質の良い睡眠をとる:免疫細胞が活性化

睡眠中には「ナチュラルキラー細胞」などの免疫細胞が活性化されます。
逆に、睡眠不足は感染リスクを高めます。

💡 睡眠の質を上げるコツ:

  • 7〜8時間の睡眠を目指す

  • 寝る前1時間はスマホを見ない(ブルーライトを避ける)

  • 寝る前にストレッチや深呼吸を取り入れる


③ 適度な運動を習慣に:血流と免疫細胞の循環促進

運動は免疫細胞が体内をスムーズに巡るのを助ける働きがあります。
特に有酸素運動は、免疫力アップに効果的です。

💡 免疫力を高める運動習慣:

  • 1日30分のウォーキング

  • 軽いジョギングやストレッチ

  • 日光を浴びる(ビタミンD生成)


④ ストレスを減らす:免疫を下げるホルモン「コルチゾール」の抑制

ストレスが蓄積すると「コルチゾール」が増加し、免疫機能が低下します。
心の健康を保つことは、身体の免疫維持にも不可欠です。

💡 ストレス解消法:

  • 笑うこと(NK細胞の活性化)

  • 深呼吸や瞑想の習慣

  • 趣味の時間を持つ


⑤ 免疫力を高める栄養素を意識する

**食事は免疫細胞の材料そのもの。**バランスの取れた栄養摂取が不可欠です。

💡 免疫力を高める栄養素と食品:

栄養素 働き 食品例
ビタミンC 抗酸化作用・免疫細胞の保護 レモン・キウイ・ブロッコリー
ビタミンD 免疫細胞の活性化 鮭・きのこ類・卵
亜鉛 免疫細胞の増殖促進 牡蠣・ナッツ・牛肉
タンパク質 免疫細胞の材料 鶏肉・魚・豆類

【まとめ】免疫力を高めるには「生活習慣の見直し」がカギ!

免疫力アップに必要なのは、「特別な薬やサプリ」ではありません。
腸・睡眠・運動・ストレス・食事という5つの基本的な生活習慣を整えることが最も効果的です。

「最近風邪をひきやすい」「疲れが取れない」と感じたら、まずは今日から1つだけ生活習慣を見直してみましょう。


【冬の健康リスク】高齢者に多い「ヒートショック」の原因と対策

こんにちは。宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症予防に取り組む運動施設「walk on」代表、健康運動指導士の平野太一です。
12月に入り寒さが一段と厳しくなり、夏の猛暑が嘘のように感じられる今日この頃。
今回は、冬の高齢者に特に注意が必要な健康リスク「ヒートショック」について詳しくお伝えします。


ヒートショックとは?急激な温度差がもたらす冬の健康障害

「ヒートショック」とは、暖かい室内から寒い浴室やトイレなどへの移動によって、血圧や心拍数が急激に変化し、身体にショック状態を引き起こす現象です。
特に冬場、高齢者の入浴中の事故として多く報告されており、命に関わるリスクを伴います。


ヒートショックによって引き起こされる症状

以下のような症状が現れる可能性があります:

  • 失神・意識喪失(血圧の急降下)

  • 心筋梗塞(血流の阻害)

  • 脳卒中(血管の損傷)

  • 不整脈(心拍の異常)

これらはすべて、ヒートショックが原因で突然発症する恐れのある重大な疾患です。


ヒートショックのリスクが高い人は?

次のような方は特に注意が必要です:

  • 👴 60歳以上の高齢者

  • 💊 高血圧・糖尿病・動脈硬化などの持病がある方

  • 🛁 冬でも熱めのお風呂が好きな方

また、日本の住宅構造上、浴室や脱衣所の断熱性が低くなりがちで、リビングとの温度差がヒートショックを引き起こしやすい環境になっています。


【必見】ヒートショックを防ぐための5つの対策

1. 家全体の温度差をなくす

  • リビングだけでなく廊下・浴室・トイレにも暖房を使用しましょう。

  • 浴室暖房や脱衣所ヒーターの活用が効果的です。

2. 入浴前に浴室を温める

  • シャワーを使って事前に浴室を温めると温度差を軽減できます。

  • 浴室暖房がある場合は事前に稼働させましょう。

3. 入浴時の温度に注意

  • お湯の温度は40℃以下が理想。

  • 長風呂は避け、急に立ち上がらないよう注意。

4. 脱衣所の冷え対策と衣類の工夫

  • すぐに服を着られる準備をし、脱衣所も暖めておくと安心です。

5. 家族の協力

  • 一人暮らしでなければ、「今からお風呂に入るね」と声かけを

  • 安否確認にもなり、安心して入浴できます。


【まとめ】冬の入浴時には「ヒートショック予防」を習慣に

ヒートショックは、知識と備えがあれば防げる健康リスクです。
特に高齢者や持病をお持ちの方は入浴時の環境を整え、家族とも連携して安全に冬を乗り切りましょう

「walk on」では、運動だけでなく生活習慣全般から健康を支えるサポートを行っています。
体力や感覚機能の低下を防ぎたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

宇都宮でフレイル・認知症・生活習慣病予防に力を入れる「walk on」からのご提案

こんにちは。宇都宮市で健康づくりをサポートする運動施設「walk on」代表 健康運動指導士の平野太一です。
日常生活において筋肉の大切さは広く知られていますす。実は「目」や「耳」も運動が必要 だということをご存じでしょうか?

なぜ目や耳のトレーニングが必要なのか?

高齢化が進む中で注目されているのが、「感覚機能の低下」への対策です。特に視覚(目)と聴覚(耳)の衰えは、日常生活の質や安全性に直結します。ここでは、目と耳のトレーニングの重要性とその効果について詳しく解説します。


【目のトレーニング】視覚機能の維持・向上に欠かせない習慣

1. 視力の維持・向上

遠近の焦点をスムーズに調整するトレーニングや眼球運動を取り入れることで、視力の衰えを予防し、日常の視認力をサポートします。

2. 目の疲れを軽減

スマートフォンやパソコンの長時間使用により目の疲労が蓄積しがちです。簡単なストレッチやピント合わせ運動で、目の緊張をほぐし、疲れ目を解消します。

3. 反応速度の向上

視覚情報を素早く処理する力がつくことで、転倒防止や運転時の安全性向上にもつながります。

4. 視野の拡大

視野を広げるトレーニングを行うことで、周囲の状況を素早く把握できるようになり、事故予防にも有効です。


【耳のトレーニング】聴覚とバランス感覚を強化しよう

1. 聴力の維持・改善

年齢とともに起こる「加齢性難聴」や「耳鳴り」の予防に、耳の筋肉や聴覚神経のトレーニングが効果的です。音の聞き分け力がアップすると、会話の理解力も向上します。

2. 脳の活性化

音を聞き分ける作業は脳を刺激し、認知症の予防や脳機能の維持に役立ちます。

3. バランス感覚の向上

耳の内耳は体のバランスを保つ機能も担っています。耳のトレーニングで転倒リスクを軽減し、安全な生活をサポートします。

4. 社会的孤立の予防

聴力の低下は人とのコミュニケーションを妨げ、孤独感やうつを引き起こす可能性があります。聴覚を保つことで、社会参加の意欲も高まります


【まとめ】目と耳も動かそう!感覚機能を鍛えて、健康寿命を延ばす

目や耳のトレーニングを日常に取り入れることで、視覚・聴覚の機能維持はもちろん、認知症予防や生活の質向上にもつながります
ぜひ、宇都宮の「walk on」で感覚機能も含めた総合的な健康管理を始めてみませんか?

 

【コンディショニングテストのご案内】

  健康管理教室walk onの理念に基づき、コンディショニングテストを実施します。 普段気づきにくい姿勢、柔軟性、 動体視力、筋力、バランスを総合的に評価 ご自身の身体をより深く理解していただけます。 健康で長く歩き続けられる身体づくりをサポートできることを心から願っています。 「walk on」は、2050年までに宇都宮市の健康寿命を延ばし、持続可能な社会の実現を目指しています。  

 【テスト内容】

  • 歩行診断
AIで歩行動作を解析し、異常や改善点を評価するテストです。
  • 姿勢解析
AIで体の姿勢を解析し、歪みや改善点を評価する技術です。
  • 動体視力
動く物体を正確に認識する視力を評価するテストです。
  • 関節可動域測定
関節の動かせる範囲を評価するためのテストです。柔軟性や関節の機能を確認します。
  • バランステスト、握力
片足立ちで身体のバランス能力や筋力を評価するテストです。
  • 身体組成

筋肉量や体脂肪量など体の構成を詳しく分析する評価方法です。  

 【日にち】

2024年10月20日(日曜日)    

【時間 完全予約制】

10:30〜18:30 30分間隔で予約受付中 現在10:30〜、11:00〜は満枠 11:30以降はまだ空きがございます。  

【場所】

日環アリーナ Aスタジオ  〒321-0102   栃木県宇都宮市江曽島町2567  

【料金】

無料  

【予約方法】

事前にご予約ください。   TEL:028-678-4712 Mail:walkonclass@gmail.com  

【お問い合わせ】

ご不明点や詳細についての お問い合わせもお気軽にどうぞ。   営業時間:10時~20時 皆様のご参加を心よりお待ちしております。  
 

いつもご観覧ありがとうございます。

宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症の予防に力を入れている運動施設、健康管理教室 walk on 代表、 健康運動指導士 の 平野太一 です。

今回は癌と運動の関係性についてお伝えします。

【日本人が生涯にがんになる確率】

非常に高いです。具体的には、男性の約65%、女性の約50%が生涯で何らかのがんにかかると言われています。

これらの数字は国立がん研究センターなどのデータに基づいており、 年齢が上がるにつれてがんにかかるリスクが高まる傾向があります。 がんの罹患率は生活習慣、遺伝、環境要因などに大きく影響されますが、早期発見と予防に努めることで リスクを軽減することが可能です。

健康管理教室walk onでは生活習慣のサポートができるので、下記がんと運動の関係性について記載しました。

【がんと運動の関係性】

多くの研究が行われており、運動ががんの予防、治療、そして再発防止に

役立つ可能性があることが示されています。

1. がん予防における運動の役割

肥満の予防 運動は体重管理に役立ち、肥満は多くの種類のがん、特に乳がん、大腸がん、子宮内膜がん、腎臓がんなどの

リスクを高めることが知られています。 ホルモンの調整 運動は体内のエストロゲンやインスリンなどのホルモンレベルを調整し、 ホルモン依存性のがん(例:乳がんや子宮がん)のリスクを低減する可能性があります。 炎症の抑制 慢性炎症はがんの発生に関連しており、定期的な運動は体内の炎症マーカーを低減させ、 がんリスクを下げる可能性があります。

2. がん治療中の運動の効果

副作用の軽減 化学療法や放射線療法の副作用、例えば疲労や倦怠感を軽減するために

運動が役立つことが示されています。 筋力と体力の維持 運動は筋力や体力を維持するのに役立ち、がん患者が治療中や治療後の 生活の質を維持するのに貢献します。

3. がん再発防止における運動

免疫機能の強化 運動は免疫システムを強化し、がん細胞の再発を防ぐのに役立つ可能性があります。 メンタルヘルスの向上 運動はストレスを軽減し、精神的な健康を保つために重要であり、これが間接的に

がん再発リスクを低減させる 要因になると考えられています。 がんの種類や個々の健康状態によって適切な運動の内容や強度は異なるため、医師や専門家と相談しながら 運動プログラムを構築することが重要です。

【まとめ】

運動をしたからがんにならないわけではありません。ただがんになるリスクを下げることができます。早いうちからコツコツ予防をすることが大切です。

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