【その痛み、本当に“加齢”だけが原因ですか?】改善の鍵は「動き」と「気づき」
ご覧いただきありがとうございます。
宇都宮の健康管理教室「walk on」代表、健康運動指導士の平野太一です。
walk onコラム第55弾は、「その痛みの原因は加齢だけではない」というテーマでお届けします。
◆ 「加齢ですね」で終わらせていませんか?
病院で診察を受けたときに、
「これは加齢が原因ですね」と言われ、薬をもらって終わった…
そんな経験をされた方、意外と多いのではないでしょうか?
私の身近でも、このようなお話をよく耳にします。
もちろん、年齢を重ねれば骨・筋肉・軟骨などの組織は少しずつ消耗し、痛みが出やすくなるのは事実です。
10年使用した体と、60年以上酷使してきた体とでは、負担の蓄積量がまるで違います。さらに、加齢とともに回復力も落ちていくため、痛みやだるさを感じやすくなるのは自然なことです。
しかしながら、「年齢だから仕方ない」と片付けてしまうのは少しもったいないと私は考えています。
◆ 加齢は避けられない。でも、痛みを減らす工夫はできる
たしかに、年齢による変化は避けられません。
けれども、痛みの進行を最小限に抑えたり、改善する方法は存在します。
たとえば、次のような要因は加齢とは関係なく、痛みの原因となることがあります。
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間違った動き方による関節や筋肉への負担
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使っていなかった部位を突然動かしたことによる炎症
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特定の部位を使いすぎたことによる疲労の蓄積
つまり、「痛みの真の原因は、加齢だけではない可能性がある」のです。
◆ 痛みの原因を見つけるための4つのステップ
痛みを年齢のせいにしてしまう前に、まずは自分自身の体を観察することから始めてみましょう。
以下のステップに沿って、痛みの“正体”を探ることで、改善の糸口が見つかるかもしれません。
✅ ステップ1|痛みのタイミングを記録する
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朝起きた直後?それとも夜?
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運動中?仕事中?
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どんな動きで痛むのか?(立ち上がり、階段、長時間の同一姿勢など)
✅ ステップ2|左右差をチェックする
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片方だけ痛い?両方?
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関節の可動域や力の入り方に違いはある?
✅ ステップ3|軽く動かしてみる(無理のない範囲で)
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動かして痛い → 筋肉や関節の動きに問題がある可能性
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動かさなくても痛い → 炎症や内科的な問題の可能性
⚠️ 動きに根本的な癖や誤りがある場合は、専門家に相談することを強くおすすめします。
✅ ステップ4|生活習慣を振り返る
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長時間同じ姿勢を続けていないか?
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運動不足?あるいは運動しすぎ?
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睡眠や栄養バランスは整っているか?
◆ 「原因が分かれば、対策が打てる」
痛みの理由を「加齢だから」と決めつけてしまうと、改善のチャンスを逃してしまいます。
しかし、原因を特定できれば、運動やストレッチ、姿勢改善、筋力アップなどの具体的なアプローチが可能です。
◆ 【まとめ】痛みは、正しく向き合えば変えられる
加齢は確かに止められません。
けれども、痛みの進行は食い止められます。
「もう歳だから…」と諦めるのではなく、
「体の状態を知ること」から始めてみませんか?
あなたの痛みには、まだ見直せるポイントがあるかもしれません。