【静かに進行する筋肉量の低下】あなたは気づいていますか?

ご覧いただきありがとうございます。
健康管理教室 walk on、健康運動指導士の平野太一です。

walk onコラム第47弾では、見過ごされがちな体の変化、「筋肉量の低下は静かに進む」というテーマでお届けします。


◆ その不調、筋肉が原因かもしれません

「階段がきつくなった」「背中が丸まりやすい」「最近すぐ疲れる」──
そんな変化を感じていませんか?

加齢のせいと思いがちですが、実はこれらは筋肉量の低下によって起きる変化である可能性が高いのです。


◆ データで見る、年齢とともに進む筋肉減少

筋肉は20歳前後をピークに、少しずつ減っていきます。

  • 30歳を過ぎると、年間1〜2%の割合で筋肉量が減少

  • 下半身の筋肉は特に落ちやすく、65歳以降はそのスピードが加速

  • 75〜79歳でのサルコペニア有病率は約22%、80歳以上では**男性32%・女性48%**にも上ります

  • サルコペニアを患うと、死亡リスクが男性で約2倍、女性で約2.3倍、要介護リスクは1.6〜1.7倍に上昇

(出典:J-Stage、日本医科歯科大学、五木田病院ラジオ)

つまり、筋肉の減少=老化の加速であり、日常の快適さや将来の生活の質にも直結する重大な問題なのです。


◆ 筋肉が減るとどうなるのか?

筋肉量の低下は、見た目だけでなく体の機能そのものに影響を及ぼします。

  • 疲れやすくなり、活動量が減る

  • 転びやすくなり、転倒→骨折→寝たきりのリスクが上昇

  • 姿勢が崩れやすくなり、腰痛・肩こりの原因にも

  • 筋肉の減少は代謝を低下させ、生活習慣病の悪化にもつながる

こうした悪循環を断ち切るためには、「筋肉を維持・強化すること」が不可欠です。


◆ 運動で筋肉は何歳からでも増やせる!

ここで朗報です。
筋肉は、年齢に関係なく鍛えることで増やすことができます。

  • 60〜72歳の方を対象に行われた12週間のトレーニングでは、膝を伸ばす筋力が227%もアップ

  • 厚生労働省の報告によれば、週2〜3回の筋力トレーニングで筋力・骨密度・身体機能の改善が見られるとのこと

(出典:Venus Comrade、厚生労働省レビュー)

つまり、「もう遅い」は誤解です。今からでも、遅くはありません。


◆ 今行動することで、未来が変わる

60代は体の変化を最も感じやすい時期です。
「まだ大丈夫」と思って何もしないままでいると、筋肉の減少は加速します。

一方で、今からでも適切な運動を始めれば…

  • 70代・80代になっても旅行や趣味を楽しめる

  • 孫と一緒に外で元気に遊べる

  • 自分の足で歩き続けられる

そんな未来が現実になります。


◆ 【まとめ】筋肉は「人生の資産」

筋肉は、貯金と同じように「今から少しずつ積み重ねていくこと」ができます。
今日から始める一歩が、将来の安心と自立した生活を支える大きな力になります。

「いつまでも自分の足で歩きたい」
その願いを叶えるために、一緒に筋肉の“資産づくり”を始めましょう。

【その痛み、本当に“加齢”だけが原因ですか?】改善の鍵は「動き」と「気づき」

ご覧いただきありがとうございます。
宇都宮の健康管理教室「walk on」代表、健康運動指導士の平野太一です。

walk onコラム第55弾は、「その痛みの原因は加齢だけではない」というテーマでお届けします。


◆ 「加齢ですね」で終わらせていませんか?

病院で診察を受けたときに、

「これは加齢が原因ですね」と言われ、薬をもらって終わった…

そんな経験をされた方、意外と多いのではないでしょうか?
私の身近でも、このようなお話をよく耳にします。

もちろん、年齢を重ねれば骨・筋肉・軟骨などの組織は少しずつ消耗し、痛みが出やすくなるのは事実です。
10年使用した体と、60年以上酷使してきた体とでは、負担の蓄積量がまるで違います。さらに、加齢とともに回復力も落ちていくため、痛みやだるさを感じやすくなるのは自然なことです。

しかしながら、「年齢だから仕方ない」と片付けてしまうのは少しもったいないと私は考えています。


◆ 加齢は避けられない。でも、痛みを減らす工夫はできる

たしかに、年齢による変化は避けられません。
けれども、痛みの進行を最小限に抑えたり、改善する方法は存在します。

たとえば、次のような要因は加齢とは関係なく、痛みの原因となることがあります。

  • 間違った動き方による関節や筋肉への負担

  • 使っていなかった部位を突然動かしたことによる炎症

  • 特定の部位を使いすぎたことによる疲労の蓄積

つまり、「痛みの真の原因は、加齢だけではない可能性がある」のです。


◆ 痛みの原因を見つけるための4つのステップ

痛みを年齢のせいにしてしまう前に、まずは自分自身の体を観察することから始めてみましょう。
以下のステップに沿って、痛みの“正体”を探ることで、改善の糸口が見つかるかもしれません。


✅ ステップ1|痛みのタイミングを記録する

  • 朝起きた直後?それとも夜?

  • 運動中?仕事中?

  • どんな動きで痛むのか?(立ち上がり、階段、長時間の同一姿勢など)


✅ ステップ2|左右差をチェックする

  • 片方だけ痛い?両方?

  • 関節の可動域や力の入り方に違いはある?


✅ ステップ3|軽く動かしてみる(無理のない範囲で)

  • 動かして痛い → 筋肉や関節の動きに問題がある可能性

  • 動かさなくても痛い → 炎症や内科的な問題の可能性

⚠️ 動きに根本的な癖や誤りがある場合は、専門家に相談することを強くおすすめします。


✅ ステップ4|生活習慣を振り返る

  • 長時間同じ姿勢を続けていないか?

  • 運動不足?あるいは運動しすぎ?

  • 睡眠や栄養バランスは整っているか?


◆ 「原因が分かれば、対策が打てる」

痛みの理由を「加齢だから」と決めつけてしまうと、改善のチャンスを逃してしまいます。
しかし、原因を特定できれば、運動やストレッチ、姿勢改善、筋力アップなどの具体的なアプローチが可能です。


◆ 【まとめ】痛みは、正しく向き合えば変えられる

加齢は確かに止められません。
けれども、痛みの進行は食い止められます。

「もう歳だから…」と諦めるのではなく、
「体の状態を知ること」から始めてみませんか?

あなたの痛みには、まだ見直せるポイントがあるかもしれません。


【2025年の夏は危険レベル】熱中症を防ぐために今すぐできる対策

こんにちは。宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症の予防に力を入れている運動施設・健康管理教室「walk on」代表、健康運動指導士の平野太一です。

毎年お伝えしている「熱中症対策」ですが、今年は例年以上に注意が必要です。
というのも、2025年の夏は**「過去にない危険な暑さ」**が予想されており、これまでの感覚で過ごすと体に深刻な影響が出かねません。

実際、30代の運動経験者でも倒れるほどの暑さが続いており、もはや「若いから大丈夫」とは言えない時代です。

そこで今回は、「正しい水分と塩分の補給方法」だけでなく、「見逃しやすい初期症状」についても改めて解説します。


◆ 熱中症とは?屋内でも起こり得る命に関わる症状

熱中症とは、体温調節がうまくいかなくなり、体温が異常に上昇してしまう状態です。
特に高温多湿かつ風の通らない環境では、室内であっても油断はできません。


◆ 熱中症の4段階とその症状をチェック

🔹1.熱疲労(初期段階)

  • 発汗が多くなる

  • 頭痛・めまい・吐き気

  • 身体のだるさや足の重さ、ふらつき

👉 この段階での早期対応がカギ。涼しい場所で休み、水分・塩分を補給すれば回復が見込めます。


🔹 2.熱痙攣(筋肉のけいれん)

  • 発汗によって塩分が失われ、筋肉がけいれん

  • 数秒~数分続くこともある

  • 経口補水液を飲み、静かに安静を保つことが大切です


🔹 3.熱失神(意識の異常)

  • 急激な血圧低下により、立ちくらみや一時的な意識消失が発生

  • 「一瞬意識が遠のいた」場合、すでに危険な状態です

  • 涼しい場所で横になり、速やかに水分と塩分を補給しましょう


🔹 熱射病(命にかかわる重症)

  • 体温が40℃以上に上昇

  • 意識が混濁し、皮膚が乾燥・呼吸異常・心拍の乱れが現れる

  • 迷わず救急車を呼ぶべき状況です


◆ 熱中症を防ぐための5つの習慣

✅ 1. 正しい水分と塩分の補給を意識する

  • 単なる水だけでなく、塩分と糖分を含むスポーツドリンクや経口補水液を選びましょう

  • お茶やコーヒーには利尿作用があるため、別に水や補水液を補うことが必要です

  • また、外出時にはゼリータイプの補水食品も便利です

  • さらに、一気飲みではなく、こまめに少量ずつ飲むことが基本です


✅ 2. 暑さを避けるための行動をとる

  • 日中の外出や運動はできるだけ避けましょう

  • 室内では冷房を我慢せず使用し、設定温度は28℃以下を目安に

  • 日傘・帽子・冷感タオルなどを活用して直射日光を避けることも効果的

  • 加えて、通気性の良い服装で体の熱を逃がす工夫も大切です


✅ 3. 「暑さに強い体づくり」は無理にしない

  • 体を暑さに慣れさせる「暑熱順化」も必要ですが、無理は禁物です

  • 初夏のうちから、涼しい時間帯に軽く体を動かす習慣をつけましょう


✅ 4. 食事でミネラルと水分を補う

  • 水分とともに塩分・カリウム・マグネシウムなどのミネラルも重要です

  • 例えば、味噌汁・梅干し・バナナ・きゅうりなどをうまく活用しましょう


✅ 5. 高齢者や子どもは特に注意を

  • 体温調節が苦手な高齢者・乳幼児は特に注意が必要です

  • 周囲の大人が、こまめな声かけと体調チェックを行いましょう


◆ 【2025年の夏】最大のリスクは「大丈夫だろう」という油断

今年の夏は、これまでとは比較にならないほどの暑さです。
「自分は大丈夫」と思い込むことが、最も大きなリスクになります。

熱中症は、年齢や体力に関係なく、誰にでも起こり得る命のリスクです。
ただし、正しい知識と予防行動があれば、確実に防げる病気でもあります。


◆ 【まとめ】自分と周囲を守る行動を、今日から

熱中症を防ぐためには、「気づく力」と「備える意識」が何よりも大切です。
そして、自分だけでなく、家族や友人、地域の方々とも声を掛け合うことで、命を守る行動が広がります。

どうか今年の夏は、“これまで通り”ではなく、“新しい感覚”で過ごしてください。
無理せず、賢く、そして安全に。皆さまで猛暑を乗り越えましょう。

【梅雨の頭痛対策】薬に頼らない「運動による頭痛予防」とは?

こんにちは。宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症の予防に力を入れている運動施設・健康管理教室「walk on」代表、健康運動指導士の平野太一です。

梅雨の時期になると、なんとなく気分が優れないだけでなく、
「頭が重い」「ズキズキと痛む」といった頭痛に悩まされる方が増えてきます。

実はこの季節特有の不調には、はっきりとした理由と、予防方法が存在します。
中でも注目したいのが、運動による頭痛軽減効果です。


◆ なぜ梅雨に頭痛が増えるのか?

梅雨は、気圧の変化や湿度の上昇、気温の寒暖差が激しくなる季節です。
これらの環境要因が、自律神経のバランスを乱し、頭痛を引き起こしやすい状態を作り出します。

🔍 主な要因とその影響

要因 身体への影響
気圧の低下 血管が拡張し、片頭痛の誘因
湿度の上昇 体内の熱がこもり、むくみ・頭重感が発生
運動不足 首・肩の筋緊張が高まり、緊張型頭痛へとつながる

▶︎【参考】日本頭痛学会「慢性頭痛の診療ガイドライン2021」、松井孝嘉(2007)


◆ 運動がもたらす「頭痛予防」の効果とは?

運動は、単に体を動かすだけでなく、神経系や筋肉に働きかけ、頭痛の根本原因を改善する作用があります。

✅ 緊張型頭痛の軽減:筋肉のこわばりをほぐす

長時間の同じ姿勢やストレスにより、首や肩の筋肉が緊張すると血流が悪くなり、緊張型頭痛が発生しやすくなります。
有酸素運動やストレッチで筋肉をほぐすことで、痛みが軽減されることが報告されています。

Biondi D (2005), Cephalalgia
「定期的な有酸素運動は、緊張型頭痛の頻度と強度を有意に低下させる」


✅ 片頭痛の予防:自律神経を整える

ウォーキングやヨガなどの軽い運動は、交感神経と副交感神経のバランスを整え、
ストレス性の片頭痛を軽減する効果があるとされています。

Varkey E et al. (2011), Cephalalgia
「有酸素運動は片頭痛の発作頻度を減らし、薬物療法と同等の予防効果がある」


◆ 梅雨時におすすめの運動は?

屋外に出にくい梅雨時でも、室内で無理なくできる運動がおすすめです。

運動内容 主な効果
ウォーキング(屋内・モール内でもOK) 血流改善・自律神経の調整
ストレッチ 首・肩の筋緊張を緩和
呼吸法を取り入れた軽運動(ヨガ等) ストレス解消・神経系の安定化

💡 特に朝の軽いストレッチや深呼吸は、1日の頭痛予防に効果的です。


◆ 運動習慣は「頭痛薬に頼らない身体」への第一歩

「頭痛がしたら薬で対処」は簡単ですが、
運動習慣によって根本から体の調子を整えることこそが、頭痛を未然に防ぐための最善策です。

日々の少しの運動が、薬に頼る頻度を減らし、体の自己回復力を高める助けになります。


◆ 【まとめ】不調の出やすい梅雨こそ、「動く習慣」を

walk onでは、季節の不調や個別のお悩みに合わせた運動プログラムをご提案しています。
「なんとなく不調…」「最近頭が重い」と感じたら、それは体からのサインかもしれません。

ぜひ、運動を“頭痛予防のセルフケア”として取り入れて、梅雨の季節を快適に乗り切りましょう。

【突然死を防ぐ!】心筋梗塞・脳梗塞の予防に「運動」が効く理由

こんにちは。宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症予防に取り組む運動施設・健康管理教室「walk on」代表、健康運動指導士の平野太一です。

今回のテーマは、誰にとっても他人事ではない「心筋梗塞」「脳梗塞」について。
「ある日突然やってくる」と言われるこれらの病気ですが、実は
日々の生活習慣で予防できる可能性が高いことをご存じでしょうか?

中でも、注目すべきは運動習慣。最新の研究結果を交えながら、運動の持つ予防効果について詳しく解説していきます。


◆ 心筋梗塞・脳梗塞の共通リスクとは?

心筋梗塞や脳梗塞の主な原因は、動脈硬化です。
以下のような生活習慣病や習慣がリスクを高めます:

  • 高血圧

  • 糖尿病

  • 脂質異常症

  • 肥満

  • 喫煙

  • 運動不足

つまり、これらの危険因子を減らす生活習慣を身につけることで、発症リスクを大幅に軽減できるのです。


◆ 科学的に証明された「運動の予防効果」

✅ 1. 動脈硬化の進行を抑える

定期的な有酸素運動(ウォーキングやジョギング)は、

  • LDLコレステロール(悪玉)を減らし

  • HDLコレステロール(善玉)を増やす

ことがわかっています。
米国心臓協会(AHA)や欧州心臓病学会(ESC)は、有酸素運動が心血管疾患予防に有効と公式に明記(AHA 2019, ESC 2021)


✅ 2. 血圧を下げる

週150分程度の中強度運動(例:速歩)は、
収縮期血圧を5〜8 mmHg下げることが確認されています。
Cornelissen & Smart, Hypertension, 2013


✅ 3. 糖尿病の予防・改善に効果

筋力トレーニングと有酸素運動の併用は、インスリン感受性を高め、2型糖尿病の予防に役立ちます。
日本糖尿病学会も「1日30分・週5日以上の運動」を推奨


✅ 4. 脳梗塞予防につながる脳血流の改善

運動は脳の血流量を高め、血管の柔軟性を保つことで、脳梗塞リスクを減らす効果があると報告されています。
Ainslie et al., Journal of Physiology, 2008


◆ どんな運動が効果的?

目的に応じて、次のような運動を組み合わせると理想的です。

種類 内容 効果
有酸素運動 ウォーキング・軽いジョギング・自転車など 心肺機能向上・脂質代謝の改善
筋力トレーニング 自重スクワット・マシントレーニング 血糖コントロール・代謝アップ
バランス運動・柔軟運動 ヨガ・ストレッチ 血流改善・転倒予防(特に高齢者)

◆ 「座りっぱなし」は危険!立つだけでも効果あり

近年の研究では、長時間座りっぱなしの生活が心筋梗塞・脳梗塞のリスクを高めることがわかっています。
Dempsey et al., Circulation, 2020

💡 1時間に1回立ち上がって少し体を動かすだけでも、血流が改善し、リスク低下に貢献すると言われています。


◆ 【まとめ】運動は“最強の予防薬”

心筋梗塞も脳梗塞も、「突然やってくる恐怖の病気」として怖がるだけでなく、
**「予防できる生活習慣病」**として向き合いましょう。

毎日の運動は、**副作用のない“最強の薬”**です。
まずは、1日15分のウォーキングからでも構いません。
今日から、あなた自身の健康を守る一歩を踏み出してみてください。


📚 参考文献

  • American Heart Association (AHA). “Physical Activity Guidelines for Americans”, 2019

  • Cornelissen VA, Smart NA. Hypertension. 2013

  • Ainslie PN et al. J Physiol. 2008

  • Dempsey PC et al. Circulation. 2020

  • 日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド 2023」

  • 日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン」

【食事で整える健康習慣】生活習慣病予防と免疫力アップのための栄養バランスとは?

こんにちは。宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症予防に取り組む運動施設・健康管理教室「walk on」代表、健康運動指導士の平野太一です。

「最近、疲れが取れにくい」「風邪をひきやすくなった」と感じていませんか?
その原因、実は日々の食事内容にあるかもしれません。

私たちの体は、食べたものでつくられます。そのため、どのような食事をしているかが、健康状態を大きく左右します。
今回は、健康維持や生活習慣病予防、さらには免疫力向上のために重要な栄養バランスの整え方をご紹介します。


◆ なぜ「食事」が健康を左右するのか?

私たちが口にする食べ物には、五大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル)と食物繊維が含まれており、それぞれが体にとって不可欠な働きを担っています。

  • たんぱく質:筋肉や臓器、皮膚の材料となる

  • 脂質・炭水化物:身体のエネルギー源となる

  • ビタミン・ミネラル:代謝や免疫をサポート

  • 食物繊維:腸内環境を整え、便通や免疫機能に関与

これらをバランスよく摂取することが、病気を防ぎ、元気な毎日を送るための基本です。


◆ 食生活と生活習慣病の関係

現代の食生活では、つい塩分・脂質・糖分の摂りすぎになりがちです。特にコンビニ食品やファストフード、インスタント食品に頼りがちな方は要注意。
こうした食習慣は、高血圧・糖尿病・動脈硬化・心疾患などのリスクを高めます。

✅ よくある食習慣の落とし穴と改善ポイント

食習慣 健康リスク 改善アドバイス
塩分の摂りすぎ 高血圧・血管の老化 出汁やスパイスを使い「うす味」でも満足感を
糖質の過剰摂取 血糖値急上昇・肥満 野菜やたんぱく質と一緒に食べて血糖値をコントロール
動物性脂肪中心 心臓病・動脈硬化 魚やナッツの良質な脂質を選びましょう

◆ 食事で免疫力を高める方法とは?

免疫力を左右する大きなカギは、腸内環境にあります。実は、免疫細胞の約70%が腸に存在しているのです。

そこで、免疫力をサポートする食材を意識的に取り入れましょう。

💡 免疫力アップにおすすめの食品

  • 発酵食品(ヨーグルト・納豆・味噌):善玉菌を増やし、腸を活性化

  • 食物繊維(野菜・豆類・海藻):腸内フローラを整える

  • 抗酸化食品(緑黄色野菜・果物・ナッツ):細胞の酸化を防ぎ、病気予防に

また、過度な飲酒や甘いものの摂りすぎは腸内環境を乱し、免疫低下を招くため注意が必要です。


◆ 今日からできる!健康的な食生活の工夫

「健康のために、何から始めたらいいかわからない」という方でも、小さな習慣の積み重ねで体はしっかり変わっていきます。

🍴 実践しやすい5つの食事改善ポイント

  1. 「まごわやさしい」を意識する
     → 豆・ごま・海藻・野菜・魚・きのこ・芋を意識的に取り入れましょう。

  2. 食べる順番を工夫する
     → 野菜から食べ始めることで、血糖値の急上昇を防げます。

  3. よく噛んで、腹八分目で止める
     → 消化を助け、満足感も得られやすくなります。

  4. 加工食品の頻度を減らす
     → 手作りや素材を活かした料理を増やすことがポイントです。

  5. 忙しくても「+野菜・果物」で栄養補給
     → スープやスムージーなどで手軽に取り入れましょう。


◆ まとめ:未来の健康は「今日の食事」で変えられる

「医食同源」という言葉があるように、食事は医療に匹敵する健康維持の柱です。
特別なことをしなくても、毎日の小さな選択の積み重ねが、生活習慣病の予防や免疫力アップにつながります。

今日の一食を見直すことから、健康的な未来が始まります。ぜひ無理なく実践できるところから始めてみましょう。


 

いつもご観覧ありがとうございます。

宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症の予防に力を入れている運動施設、健康管理教室 walk on 代表、 健康運動指導士 の 平野太一 です。

今回は『動体視力と運転の関係性』について

【動体視力とは】

動いている物体を目で追いかけて、その形状や位置を正確に認識する視力のことです。

例えば、スポーツで高速で動くボールをキャッチする際や、車を運転しているときに歩行者や他の車両を確認する際に、 動体視力が重要な役割を果たします。 動体視力は年齢とともに低下することが多く、 特に40代以降に衰えやすいと言われています。 しかし、トレーニングによってある程度改善することが可能です。

【交通事故と動体視力】

交通事故と動体視力には密接な関係があります。 運転中、ドライバーが周囲の動きを正確に把握できないと、

危険な状況に適切に反応できず、事故を引き起こすリスクが高まります。 動体視力が低下すると、例えば次のような状況で事故が発生しやすくなります。

1. 歩行者や自転車との衝突

  歩行者や自転車は比較的小さくて動きも予測しにくいため、

動体視力が悪いと気づくのが遅れ、適切な回避行動ができないことがあります。

2. 前方車両の急ブレーキに対応できない

  前を走る車が突然スピードを落としたり停止した場合、

動体視力が優れていないとその変化にすぐ気づけず、追突事故を引き起こす可能性があります。

3. 交差点での見落とし

  動体視力が低下していると、交差点で左右から接近する車両や歩行者の速度や距離を正確に判断できず、

衝突のリスクが高まります。

4.夜間の運転

  夜間や悪天候時には視界が悪くなりやすく、動体視力が重要になります。

視力が衰えていると、暗がりでの物体の動きを捉えにくく、注意不足に繋がりやすいです。

【動体視力と事故防止】

視力トレーニング:動体視力を維持するためには、視覚のトレーニングが有効です。

例えば、スポーツ(卓球、テニスなど)や視力改善エクササイズが効果的です。

定期的な視力検査

加齢や健康状態により視力は変化するため、定期的に視力検査を受けることが推奨されます。

適切な休息

疲労は視力低下を引き起こしやすく、特に長時間運転する際には適切な休憩を取ることが重要です。 動体視力を維持し、注意力を高めることで、交通事故のリスクを大きく軽減することができます。

【まとめ】

運転をするにあたって動体視力のトレーニングは必要不可欠になってきます。日頃から物を目で追う練習と瞬時に判断する練習をしておくと運転に役立つはずです。

 

いつもご観覧ありがとうございます。

宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症の予防に力を入れている運動施設、健康管理教室 walk on 代表、 健康運動指導士 の 平野太一 です。

今回は癌と運動の関係性についてお伝えします。

【日本人が生涯にがんになる確率】

非常に高いです。具体的には、男性の約65%、女性の約50%が生涯で何らかのがんにかかると言われています。

これらの数字は国立がん研究センターなどのデータに基づいており、 年齢が上がるにつれてがんにかかるリスクが高まる傾向があります。 がんの罹患率は生活習慣、遺伝、環境要因などに大きく影響されますが、早期発見と予防に努めることで リスクを軽減することが可能です。

健康管理教室walk onでは生活習慣のサポートができるので、下記がんと運動の関係性について記載しました。

【がんと運動の関係性】

多くの研究が行われており、運動ががんの予防、治療、そして再発防止に

役立つ可能性があることが示されています。

1. がん予防における運動の役割

肥満の予防 運動は体重管理に役立ち、肥満は多くの種類のがん、特に乳がん、大腸がん、子宮内膜がん、腎臓がんなどの

リスクを高めることが知られています。 ホルモンの調整 運動は体内のエストロゲンやインスリンなどのホルモンレベルを調整し、 ホルモン依存性のがん(例:乳がんや子宮がん)のリスクを低減する可能性があります。 炎症の抑制 慢性炎症はがんの発生に関連しており、定期的な運動は体内の炎症マーカーを低減させ、 がんリスクを下げる可能性があります。

2. がん治療中の運動の効果

副作用の軽減 化学療法や放射線療法の副作用、例えば疲労や倦怠感を軽減するために

運動が役立つことが示されています。 筋力と体力の維持 運動は筋力や体力を維持するのに役立ち、がん患者が治療中や治療後の 生活の質を維持するのに貢献します。

3. がん再発防止における運動

免疫機能の強化 運動は免疫システムを強化し、がん細胞の再発を防ぐのに役立つ可能性があります。 メンタルヘルスの向上 運動はストレスを軽減し、精神的な健康を保つために重要であり、これが間接的に

がん再発リスクを低減させる 要因になると考えられています。 がんの種類や個々の健康状態によって適切な運動の内容や強度は異なるため、医師や専門家と相談しながら 運動プログラムを構築することが重要です。

【まとめ】

運動をしたからがんにならないわけではありません。ただがんになるリスクを下げることができます。早いうちからコツコツ予防をすることが大切です。

いつもご観覧ありがとうございます。 宇都宮でフレイル・生活習慣病・認知症の予防に力を入れている運動施設、健康管理教室 walk on 代表、 健康運動指導士 の 平野太一 です。

今回は脊柱管狭窄症についてお伝えします。 あまり聞きなれない方も多いと思いますが、意外と脊柱管狭窄症の方は多いです。

【脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)とは】

脊柱管(背骨の中を通る神経の通り道)が狭くなり、神経が圧迫されることで痛みやしびれなどの症状を引き起こす疾患です。

特徴と症状

症状 腰や首の痛み、脚のしびれや痛み、歩行時に脚が疲れやすくなる、歩行距離が短くなる(間欠性跛行)、足の力が入りにくくなるなどの症状が典型的です。症状は歩行や立位で悪化し、座ったり前屈したりすると軽減されることが多いです。 部位 主に腰椎(腰の部分)や頸椎(首の部分)で発生しますが、胸椎(胸の部分)でも起こることがあります。 原因 加齢に伴い、椎間板(脊椎の間にあるクッションの役割を果たす部分)の変性、骨棘(骨の突起)の形成、靭帯の肥厚などが進行し、脊柱管が狭くなります。 椎間板ヘルニアや脊椎の外傷、腫瘍なども原因となることがあります。

【運動で改善できる?】

脊柱管狭窄症の症状を運動で改善することは可能ですが、完治を目指すよりも、症状の緩和や進行を遅らせることが目的となる場合が多いです。運動療法は、神経の圧迫を和らげ、筋力を強化し、姿勢を改善することに役立ちます。

脊柱管狭窄症に有効な運動

1. ストレッチ ・腿の後ろのストレッチ 座位で片足を伸ばし、もう片方の足を曲げて体に引き寄せます。伸ばした足のつま先に向かって体を前屈させ、太ももの裏を伸ばします。これにより、腰の負担を軽減できます。

・腰部の前屈ストレッチ 仰向けに寝て、膝を曲げて胸に引き寄せる動作を繰り返す。これにより、脊柱管の圧迫が軽減されることがあります。 2. 筋力トレーニング ・腹筋と背筋の強化 腹筋や背筋を強化することで、腰椎を安定させ、脊柱管への負荷を減らします。 ・股関節周りの筋力強化 3.姿勢改善運動 背中を丸めるキャットポーズと、背中を反らすカウポーズを交互に行います。これにより、背骨の柔軟性が向上し、神経の圧迫を軽減する助けになります。

運動を行う際の注意点

痛みを避ける 運動中に痛みが出た場合は、無理をせずに中止することが重要です。症状を悪化させる可能性があるため、無理に続けないようにしましょう。 適切な運動と生活習慣の改善により、脊柱管狭窄症の症状をコントロールし、生活の質を向上させることが可能です。

【まとめ】

脊柱管狭窄症は主に高齢の方に多い疾患で、早期の診断と適切な治療が重要です。症状が軽い段階での対応や、筋力トレーニングなどの予防策も有効です。

何事も早めに対策をしましょう!

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